平成23年7月27日から31日にかけての大雨に関する気象速報
◆ 資料掲載日
平成23年8月1日(平成23年9月8日更新)
◆ 概要
7月27日から31日にかけて、北陸地方から関東地方北部を中心に断続的に激しい雨が降り大雨となりました。特に、新潟県では1時間に80ミリを超える猛烈な雨が降り、「平成16年7月新潟・福島豪雨」を上回る記録的な大雨となりました。この大雨の影響により、新潟県では増水した河川への転落などで死者・行方不明者が5名にのぼり、堤防の決壊や河川のはん濫により5000棟を超える住家の浸水や土砂災害などが多発しました。また、群馬県などでも住家の浸水や土砂災害が発生しました。このときの気象状況をとりまとめる目的で本資料を作成しました。なお、気象庁は、7月27日から30日にかけて新潟県から福島県に被害をもたらした大雨について、「平成23年7月新潟・福島豪雨」と命名しました。
◆ 本文
- 7月27日は、太平洋高気圧が日本の南にありこの高気圧の縁をまわって暖かく湿った空気が流れ込み、本州付近は大気の状態が不安定となった。このため、北陸地方や東海地方を中心に断続的に激しい雨が降った。
- 28日から30日にかけては、前線が朝鮮半島から北陸地方を通って関東の東に停滞し、この前線に向かって日本海側から非常に湿った空気が流れ込んだため、前線の活動が活発となった。このため、北陸地方から関東地方北部を中心に断続的に激しい雨が降り、大雨となった。特に、新潟県では1時間に80ミリを超える猛烈な雨が降り、記録的な大雨となった。
その後、31日には前線の活動が弱まったため、新潟県を中心に降り続いた北陸地方の大雨は峠を越えたが、上空の寒気の影響で大気の状態が不安定となった関東甲信地方や東海地方では局地的に激しい雨が降った。- 7月27日00時から31日24時までの総降水量(アメダス地点)は、新潟県で500ミリを超える所があり、新潟県加茂市宮寄上で626.5ミリ、新潟県魚沼市入広瀬で504.5ミリと両地点とも7月の月降水量平年値の2倍近くの雨を観測した。群馬県などでも200ミリを超える雨が降り、群馬県みなかみ町藤原で379.0ミリ※、群馬県片品村片品で250.0ミリ、茨城県筑西市門井で223.5ミリを観測した。最大1時間降水量は、新潟県十日町市十日町で121.0ミリ、新潟県加茂市宮寄上で93.5ミリ、新潟県南魚沼市塩沢で89.5ミリなど新潟県内では10地点で観測史上1位の値を更新する雨を観測した。※藤原の観測値は欠測を含む
◆ 問い合わせ先
東京管区気象台技術部気候・調査課 電話 03-3212-8341(代) 内線5564
◆ 資料全文
| 東京管区内全体[PDF形式:3,429KB] | ||
| 群馬県[PDF形式:3,882KB] | 新潟県[PDF形式:3,030KB] | |
更新履歴
平成23年9月8日:東京管区内全体版及び新潟県版について阿賀町室谷、十日町市十日町、上越市川谷の降水量データを更新しました。
注)この資料は、速報として取り急ぎまとめたもので、後日内容の一部訂正や追加をすることがあります。