平成23年7月 台風第6号に関する気象速報
◆ 資料掲載日
平成23年7月22日(平成24年3月23日更新)
◆ 概要
台風第6号の接近・通過により、東海地方や関東甲信地方を中心に大雨、強風、高波などの影響を受け、土砂災害や浸水による被害が発生しました。この台風は日本付近で動きが遅く、四国の南から東海沖をゆっくりと進んだため、南東側に開けた山沿いの一部では記録的な大雨となりました。このときの気象状況をとりまとめる目的で本資料を作成しました。
◆ 本文
- 7月12日15時に南鳥島の近海で発生した台風第6号は、西に進みながら発達し、15日09時には非常に強い勢力となった。その後、16日には沖ノ鳥島の近海で進路を次第に北に変えて19日には四国に接近し、20日00時30分頃に強い勢力を維持したまま徳島県南部に上陸した。台風はその後、進路を東に変え、20日10時頃に潮岬付近を通過して東海沖を南東に進み、21日朝には八丈島の南海上に達した。
- 台風の北上に伴い、17日18時から東海地方で雨が降り始め、台風の接近により南からの湿った暖かい空気が流入した19日から20日にかけては、東海地方や関東甲信地方では断続的に激しい雨が降り大雨となった。特に、三重県南部や神奈川県西部では、最大1時間降水量が神奈川県箱根町箱根で80.5ミリ、三重県大台町宮川で74.0ミリを記録し、7月の観測史上1位の値を更新した。
降り始めの17日18時から21日24時までの総降水量は、東海地方や関東地方の一部で500ミリを超える大雨となり、三重県大台町宮川で995.5ミリ、静岡県浜松市天竜区越木平で581.5ミリ、神奈川県山北町丹沢湖で514.5ミリを観測した。なお、24時間降水量は、三重県大台町宮川で801.0ミリ、静岡県静岡市葵区井川で537.0ミリ、静岡県川根本町で414.5ミリ、群馬県館林市館林で237.0ミリを記録し、観測史上1位の値を更新した。- 風は、東海地方の沿岸部や伊豆諸島では風速20m/s以上の非常に強い風が吹き、三重県津市津で24.6m/s、東京都三宅村三宅島で23.8m/sを観測した。最大瞬間風速は三重県津市津で33.2m/sを観測した。
- 東海地方から関東地方の海上では台風の接近に伴って波やうねりが高くなり、19日から21日にかけて6メートルを超える大しけが続き、19日の紀伊半島沖では10メートルを超える猛烈なしけとなった。
- また、台風の接近により、各地で活発な積乱雲が発生し、18日は三重県で19日は栃木県で竜巻とみられる突風が発生した。
◆ 問い合わせ先
東京管区気象台技術部気候・調査課 電話 03-3212-8341(代) 内線5564
◆ 資料全文
更新履歴
平成24年3月23日:東京管区内全体版について、気象官署の最大風速・最大瞬間風速と最低海面気圧の期間内最低海面気圧の時分を修正しました。
注)この資料は、速報として取り急ぎまとめたもので、後日内容の一部訂正や追加をすることがあります。