平成23年 台風第12号に関する気象速報
◆ 資料掲載日
平成23年9月5日(9月12日更新)
◆ 概要
台風第12号の西日本への上陸により、東海地方や関東甲信地方の山沿いを中心に大雨となり、特に三重県で河川のはん濫による甚大な災害をもたらしたほか、土砂災害や浸水による被害、突風などが発生した。 また、強風や高波により、鉄道や航空機の運休、高速道路の閉鎖など交通機関にも影響をおよぼした。
この台風は、四国・中国地方を縦断したが、動きが遅かったため、紀伊半島を中心に南東側に開けた山沿いでは、長時間にわたって激しい雨が降り続き、特に三重県南部では記録的な大雨となった。
このときの気象状況をとりまとめる目的で本資料を作成した。
◆ 本文
- 8月25日9時にマリアナ諸島の近海で発生した台風第12号は、28日15時には大型となり日本の南にほとんど停滞した後、29日明け方から小笠原の近海をゆっくりと北北東に進みながら30日の3時には強い勢力となった。その後、台風は勢力を維持しながらゆっくりと四国の南に接近し、9月3日10時前に大型の台風として高知県東部に上陸した。台風はその後もゆっくりと北に進み、3日18時頃岡山県南部に再上陸した後、4日の3時には山陰沖に達した。
- この台風の接近に伴い、30日夕方から東日本太平洋側で雨が降り始め、台風が最も接近した2日から4日にかけては、東海地方や関東甲信地方に南からの暖かく湿った空気が流入し続けたため、断続的に激しい雨が降り大雨となった。
- 特に、東海地方や関東地方の南東側に開けた山沿いでは、降り始め(30日17時)から5日9時までの総降水量が500ミリを超え、三重県多気郡大台町宮川で1630.0ミリ 、静岡県静岡市葵区井川で1024.0ミリ、栃木県日光市日光で827.5ミリを観測するなど、その他の地点でもこの数日間で年降水量平年値の約1/3以上の降水量を記録した。
- 風は、東海地方の沿岸部や伊豆諸島では風速20m/s以上の非常に強い風が吹き、愛知県常滑市セントレアで20.6m/s、東京都神津島村神津島で20.9m/sを観測し、最大瞬間風速は、三重県尾鷲市尾鷲で33.7m/s、三重県津市津で32.5m/sを観測した。
- 海上では台風の接近に伴って東海地方や関東地方で28日から波やうねりが高くなり、2日から3日にかけては6メートルを超える大しけとなった。
◆ 問い合わせ先
東京管区気象台技術部気候・調査課 電話 03-3212-8341(代) 内線5564
◆ 資料全文
東京管区内全体[PDF形式:4,165KB] 栃木県 [PDF形式:842KB] 群馬県[PDF形式:4,338KB] 埼玉県[PDF形式:6,270KB] 神奈川県[PDF形式:1,986KB] 岐阜県[PDF形式:1,394KB] 静岡県[PDF形式:2,253KB] 愛知県[PDF形式:2,061KB] 三重県[PDF形式:2,286KB] 更新履歴
平成23年9月12日:東京管区内全体版及び三重県版について熊野市熊野新鹿、御浜町御浜、大台町宮川の降水量データを更新しました。
注)この資料は、速報として取り急ぎまとめたもので、後日内容の一部訂正や追加をすることがあります。