平成23年 台風第15号に関する気象速報
◆ 資料掲載日
平成23年9月22日(9月29日更新)
◆ 概要
台風第15号が静岡県に上陸し、その後強い勢力を保ったまま本州を縦断したため、東日本太平洋側では大荒れの天気となった。特に、東海地方や関東甲信地方の沿岸部では、停電や倒木など強風による被害が発生したほか、鉄道や航空機、高速道路など交通機関にも大きな影響があった。
また、台風の接近・通過と本州に停滞していた前線の影響で、各地で大雨となり、河川のはん濫や浸水による被害、土砂災害など多発した。
このときの気象状況をとりまとめる目的で本資料を作成した。
◆ 本文
- 9月13日21時に日本の南で発生した台風第15号は、日本の南海上を北西に進み、16日から19日にかけて南大東島の近海で停滞した後、19日21時に奄美大島近海で強い勢力となった。その後、進路を北東に変えて次第に速度を速め、20日夜遅くには四国の南海上に達し、非常に強い勢力となった。21日にはさらに速度を速めて東海沖を北東に進み、強い勢力を維持しながら14時頃に静岡県浜松市付近に上陸した。台風は、その後も勢力を維持しながら関東地方を縦断し、同日夜遅くに関東の東海上に抜けた後、22日9時には根室市の東に達した。
- この台風の接近に伴い、19日朝から北陸地方や東海地方で雨が降り始め、その後は本州に停滞していた前線の活動も活発となり、台風が通過した21日にかけて東海地方や関東甲信地方を中心に断続的に激しい雨が降り大雨となった。
- 19日09時から21日24時までの総降水量は、各地で300ミリを超える雨が降り、特に、静岡県静岡市葵区梅ヶ島で554.0ミリ、岐阜県多治見市多治見で496.0ミリ、神奈川県山北町丹沢湖で339.5ミリ、山梨県山中湖村山中で388.0ミリを観測した。また、24時間降水量では、岐阜県多治見市多治見で432.0ミリなど岐阜県を中心に9地点で観測史上1位の値を更新し、日降水量では栃木県や茨城県でも観測史上1位の値を更新した地点があった。
- 風は、東海地方や関東甲信地方の沿岸部や伊豆諸島を中心に風速20m/s以上の非常に強い風が吹き、東京都神津島村神津島で31.1m/sを観測したほか、東京都江戸川区江戸川臨海では30.5m/s、神奈川県藤沢市辻堂で25.8m/s、東京都八王子市八王子で24.3m/s、静岡県御前崎市御前崎で29.7m/sを観測し観測史上1位の値を更新した。
- 海上では台風の接近に伴って20日朝から波やうねりが高くなり、台風が最も接近した21日には、東海地方や関東地方で9メートルを超える猛烈なしけとなった。
◆ 問い合わせ先
東京管区気象台技術部気候・調査課 電話 03-3212-8341(代) 内線5564
◆ 資料全文
更新履歴
平成23年9月29日:東京管区内全体版について、アメダスの最大風速表及び極値更表に府中市府中のデータを追加しました。
注)この資料は、速報として取り急ぎまとめたもので、後日内容の一部訂正や追加をすることがあります。