気象台が行っている観測

地上気象観測

 地上気象観測では、気圧、気温、湿度、風向・風速、降水量、積雪の深さ、降雪の深さ、日照時間、日射量、雲(雲量、雲形、雲の向き、雲の高さ、雲の状態)、視程【してい:見通しのきく距離(km)】、大気現象などを観測します。観測した結果は、各地で天気予報を作成するために、毎日決まった時刻に日本国内や世界に発信されます(定時気象観測)。
 全国11か所の気象台では定時気象観測を実施し、約50か所の気象台・測候所と約90か所の特別地域気象観測所では地上気象観測装置により24時間自動観測を行っています。県内では、富山地方気象台および伏木特別地域気象観測所で自動観測を行っており、観測結果を毎時自動で発信しています。
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地上気象の観測施設の写真

地域気象観測システム(アメダス)

 アメダス(AMeDAS)とは「Automated Meteorological Data Acquisition System」の略で、「地域気象観測システム」といいます。気象庁が全国約1,300か所(約17km間隔)に設置した無人の観測所で、降水量などを自動的に観測、送信するシステムで、このうち、約840か所(約21km間隔)では降水量の他、風向・風速、気温、湿度の観測を、また雪の多い地方の約310か所では積雪の深さも観測しています。
 東京管区内では、約380か所に設置されています。県内には7か所の地域気象観測所及び5か所の地域雨量観測所があり、気温や降水量などの観測データを自動的、即時的に収集しています。また、富山空港のデータも「秋ヶ島」として配信しています。
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地域気象観測システム(アメダス)の観測施設の写真

生物季節観測

 季節の遅れ進みや、気候の違い、変化など総合的な気象状況の推移を知ることを目的として、富山地方気象台では6種目9現象を観測しています。具体的には、うめの開花、さくらの開花・満開、あじさいの開花、すすきの開花、いちょうの黄葉・落葉、かえでの紅葉・落葉を観測しています。
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潮位(海洋)の観測

 津波・高潮・高波などによる災害事故の防止や、海面水位の長期的な変化を捉えるため富山港に検潮所を設置し、常時潮位の観測をしています。これらの観測データは、津波、高潮、高波などによる災害防止のための注意報・警報、予報、情報の発表に役立っています。
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<富山検潮所>
北緯:36゜46' / 東経:137゜13'
測器の種類:精密型電波式
球分体 基準面上の高さ:281.3(cm)(基準はTP(東京湾平均海面))
潮位観測基準面の標高:-108.7(cm)(基準はTP(東京湾平均海面))

潮位(海洋)の観測施設の写真

地震の観測

 富山県内には、震度観測地点が45地点(気象庁8地点、県28地点、防災科学技術研究所9地点)あり、常時監視しています。震度観測に用いる計測震度計は、地震で地面が揺れた時に、その揺れの加速度と周期を利用して直接『震度』を算出する機器です。昔は職員が実際に体に感じた揺れの大きさで観測していましたが、震度計の開発により客観的な観測と自動化が可能となりました。

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火山の観測

 富山県内には、気象庁ほか防災科学技術研究所や国土地理院が、弥陀ヶ原火山の周辺に地震計、傾斜計、空振計、GNSS観測装置、監視カメラ等を設置し、気象庁の火山監視・警報センターが火山の活動状況を24時間体制で常時観測・監視しています。
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火山の観測施設の写真