津地方気象台の沿革

津地方気象台の沿革

 明治20年8月10日内務省第1号告示により、気象台測候所条例施行細則が定められ、 同年10月11日内務省告示第4号により、三重県では、安濃郡津(現在の津市)が地方測候所の位置として指定されました。 明治22年7月1日に津市大字下部田字南羽所の当時の三重県庁北方に観測施設を設置し、 三重県津測候所として観測業務を開始しました。その後、4回の移転を経て現在の津地方気象台として受け継がれています。

歴代測候所・気象台の所在地の変遷

明治26年に建てられた三重県津二等測候所庁舎

 明治22年7月1日に、三重県津二等測候所として津市大字下部田字南羽所で業務を開始しました(現在の県庁付近)。

 明治26年4月18日には、津市大字津興字元馬場屋敷の農事栽培試験場内に庁舎を移転しました(現在の津球場公園内野球場付近)。

 明治28年4月1日中央気象台(現在の気象庁)は、内務省から文部省に移管されました。

 明治41年12月25日には、津市大字津興字松村1378番地に庁舎を移転しました(現在の育生小学校と育生健康公園の間)。

明治41年に建てられた三重県津二等測候所庁舎

 昭和14年11月1日に気象官署官制公布に伴い、津測候所は、国営に移管されました。

 戦時下に進むにつれ昭和16年12月1日には、気象報道管制要領が制定され12月8日には、全気象官署戦時体制に入りました。これに伴い天気予報の報道に制限がかけられました。

 昭和18年11月1日中央気象台は、文部省より運輸通信省に移管されました。

 昭和20年5月19日に運輸通信省が廃止され、運輸省と逓信省となり、中央気象台は、運輸省所属となりました。

 昭和21年8月21日には、気象報道管制解除になりました。

 昭和27年10月6日津市下弁財町津興1402番地に移転しました(現在の育生健康公園)。

昭和27年に建てられた津地方気象台庁舎

 昭和32年9月1日に津測候所は、津地方気象台に昇格しました。

 昭和34年9月25日~27日には、台風第15号(伊勢湾台風)で最大風速、東南東36.8m/sを観測しました。

 昭和62年9月1日に現在の津市島崎町327番地2 津第二地方合同庁舎5Fに移転しました。

 平成元年7月1日、津地方気象台は創立百年を迎えました。

 平成13年1月6日中央省庁再編に伴い、気象庁は運輸省から国土交通省の所属となりました。

昭和62年に建てられた津第二地方合同庁舎

 平成23年10月20日、風向・風速、日照の観測を、津第二地方合同庁舎から津市海浜公園内観測鉄塔へ変更しました。

平成23年に津市海浜公園内に建てられた観測鉄塔