業務内容

 三重県内における台風や集中豪雨、地震・津波等の各種の自然現象を24時間体制で常時観測・監視するとともに、 収集したデータ等により解析 ・予測を行い、予報 ・警報等の各種情報を 県内防災機関を始め報道機関を通じて国民に提供することにより、 自然災害の未然防止や軽減、交通安全の確保等に貢献するべく、以下の業務を実施しています。

1.予報業務

(1)注意報・警報・特別警報

 大雨や強風などによって災害が起こるおそれのあるときは「注意報」を、重大な災害が起こるおそれのあるときは「警報」を、 さらに、重大な災害が起こるおそれが著しく大きいときは「特別警報」を発表して注意や警戒を呼びかけます。

 なお、注意報・警報は、原則として市町を対象として発表します。ただし、伝達する形式により、一次細分区域、市町等をまとめた地域でもお知らせします。 一次細分区域は、北中部と南部です。また、市町等をまとめた地域は、中部、北部、伊賀、伊勢志摩、紀勢・東紀州に分かれています。

(2)天気予報

 「今日」から「明後日」までの天気予報に加え、24時間先まで(但し17時の天気予報発表時は30時間先まで)の3時間毎の分布予報、 時系列予報を1日3回(5時、11時、17時)、週間天気予報を1日2回(11時、17時)発表しています。また、東海地方の季節予報の解説をしています。

(3)その他

 大気汚染気象業務 大気汚染防止法の規定により、県知事が行う緊急時の措置に資するための気象通報。 気象官署から大気汚染による公害の防止措置を行う都道府県の機関に対して、大気汚染気象および大気汚染気象予報に関する事項を通報します。

 火災気象通報業務 消防法の規定により、気象の状況が火災の予防上危険と認められるときに県知事に対して行われる通報で、 市町長が発令する火災警報の基礎となります。実効湿度、風速などにより通報基準を定めています。

2.観測業務

(1)地上気象観測(上野・四日市・尾鷲特別地域気象観測所を含む)

 天気予報、注意報・警報などに供するための通報観測及び気候の変化の把握に必要な気候観測をしています。

(2)地域気象観測所(アメダス観測所)

 県内16カ所において、自動気象観測装置により、気温、降水量、風向風速、日照時間を観測をしています。

 現在、湿度計を整備しており、整備完了した地点から相対湿度を順次提供します。

(3)植物季節観測

 気象庁では、全国の気象官署で統一した基準によりうめ・さくらの開花した日、かえで・いちょうが紅(黄)葉した日などの植物季節観測を行っています。 植物季節観測は、観察する対象の木(標本木)を定めて実施しています。観測された結果は、 季節の遅れ進みや、気候の違い、変化など総合的な気象状況の推移を把握するのに用いられる他、新聞やテレビなどに利用されています。

3.地震津波業務

(1)大津波警報・津波警報・津波注意報の伝達及び地震・津波情報の発表・伝達

 気象庁の発表した大津波警報・津波警報・津波注意報及び地震・津波情報を防災機関等に伝達するとともに、 必要があると認める場合は、地震・津波に関する情報を発表し、防災機関等に伝達します。

(2)県内地震活動図等の作成・提供

 防災関係者の活動を支援するため、定期的に県内の地震活動図を作成するほか、 顕著な地震が発生した場合等においては、解説資料を作成し提供します。

(3)観測施設の管理

 地震及び震度観測施設(観測点11カ所) うち、津波地震早期検知網観測局4カ所、巨大津波観測装置(2カ所 検潮所に併設)の維持管理、 自治体震度観測施設の運用に関する連絡、調整及び維持管理への協力、指導を行っています。

4.海洋観測業務(潮汐・津波)

 沿岸防災のため、検潮所等4カ所(他機関のもの1カ所を含む)から潮位データを受け、潮位監視を行っています。

5.その他

 気象業務全般に関し、県庁等の防災関係機関との折衝・連絡調整にあたるほか、 県内における地震・気象災害防止に必要な調査、地震・気象に関する知識や防災情報の普及・啓発等を行っています。