ホーム > 栃木県の気象・災害 > 栃木県の主な気象災害

栃木県の主な気象災害

 栃木県内の災害としては、台風や前線活動に伴う大雨による土砂災害・河川の氾濫などの災害が多くなっており、たびたび竜巻にも見舞われています。
 これまで栃木県は比較的災害の少ない県といわれてきました。
 しかし、過去をみるとたびたび台風に伴う大災害があり、平成からは那須豪雨、関東東北豪雨、そして、令和元年東日本台風により大きな災害を被ったことは記憶に新しいです。

1902年9月28日の台風

 「足尾台風」と呼ばれています。県内で死者・行方不明219名、家屋の全壊・流失約8200棟の被害が出ました。
 降水量は足尾で315 ミリに達しました。

1947年9月15日の台風

 「カスリーン台風」と呼ばれ、明治以降では栃木県最大の水害といわれています。
 渡良瀬川をはじめ県内各地で河川が氾濫し、県内の死者・行方不明は437名、家屋の全壊・流失約2200棟に達しました。
 特に足利市で洪水による被害が大きくなりました。
 このときの降水量は塩原で516 ミリとなっています。
 災害をもたらした気象事例 

1949年9月1日の台風

 「キティ台風」と呼ばれています。県内での死者は12名、家屋の全壊・流失約280棟となっています。
 降水量は日光・中禅寺湖畔で627 ミリとなっています。
 災害をもたらした気象事例 

1986年8月5日の水害

 本州南岸の前線と台風第10号から変わった低気圧の接近により県内全般に大雨となり、那珂川の氾濫により茂木町などで死者6名が出ました。このため「茂木水害」とも呼ばれています。
 降水量は県内全般に200~300 ミリとなり、高根沢では332 ミリとなっています。

1990年9月19日の竜巻

 台風第19号が19日20時過ぎに和歌山県に上陸、22時20分ころ壬生町で竜巻が発生し、宇都宮市南部まで約3.5㎞に亘って被害をもたらしました。
 被害は全壊30棟、半壊37棟、負傷者25名に達しました。

1998年8月末豪雨(那須豪雨)

 「那須豪雨」と呼ばれています。東北地方に停滞していた前線に向かって太平洋高気圧の周りを回る暖かく湿った空気が流れ込み、地形の影響も加わって栃木県から福島県にかけて記録的な大雨となりました。
 特に那須町では27日の日降水量が607 ミリ、26日から31日までの合計で1254 ミリにも達しました。
 この豪雨で那珂川支流の余笹川などが氾濫し、死者・行方不明7名、家屋の全壊45棟など大きな災害となりました。
 災害をもたらした気象事例 

2012年5月6日の竜巻

 5月6日は日本の上空5500メートルにおいて、氷点下21度以下の強い寒気が流れ込んでいました。一方、12時には日本海に低気圧があって、東日本から東北地方の太平洋側を中心に、この低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいました。さらに、日射の影響で地上の気温が上昇したことから、関東甲信地方は大気の状態が非常に不安定となり、落雷や突風、降ひょうを伴う発達した積乱雲が発生しました。
 この積乱雲の通過に伴って、12時40分頃に発生したと推定される竜巻(藤田スケール(F1~F2)、被害範囲は長さ約32km、幅約650m)により、栃木県真岡市沖から益子町、茂木町及び茨城県常陸大宮市秋田にかけて、住家損壊などの被害が発生しました。
 栃木県内では人的被害は重傷1名、軽傷12名のほか、建物被害は住家全壊13棟、住家半壊41棟、住家一部損壊420棟、非住家被害453棟、文教施設被害3棟(24年10月31日現在 栃木県HPより)など大きな災害となりました。
 気象速報 (気象台作成資料あり)

2013年9月4日の竜巻

 9月4日、台風第17号から変わった温帯低気圧が四国付近にあって、低気圧の中心から西日本や北日本にかけて前線がのびており、ほとんど停滞していた。この前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、関東地方は大気の状態が非常に不安定となり、栃木県を活発な積乱雲が通過していった。
 この積乱雲の通過に伴って、12時20分頃に発生したと推定される竜巻(藤田スケール(F1)、被害範囲は長さ約6km、幅約300m)により、栃木県鹿沼市茂呂から鹿沼市栃窪にかけて、住家損壊などの被害が発生しました。
 また、13時頃に発生したと推定される竜巻(藤田スケール(F1)、被害範囲は長さ約11km、幅約200m)により、栃木県塩谷郡塩谷町大久保から矢板市荒井にかけて、住家損壊などの被害が発生しました。
栃木県内では人的被害は3名のほか、建物被害は住家半壊2棟、住家一部損壊88棟、非住家被害84棟(25年10月15日現在)など大きな災害となりました。
 気象速報 (気象台作成資料あり)

2014年2月14日から15日の大雪

 2月13日21時に南西諸島で発生した低気圧は、本州の南海上を北東に進み、次第に発達しながら15日明け方から昼頃にかけて関東地方沿岸に接近した後、関東の東を北東に進みました。また、関東地方の上空約1500メートル付近には-6℃以下の寒気に覆われていました。
 この低気圧と上空の寒気の影響により、14日早朝から雪が降り続き、栃木県では記録的な大雪となり、宇都宮では月最深積雪が32センチと統計開始以来の極値を更新したほか、日光市土呂部で129センチ、那須で88センチと観測開始以来の記録を更新しました。
 栃木県内では人的被害は重傷34名、軽傷51名のほか、建物被害は、住家半壊3棟、住家一部損壊16棟、非住家被害1棟、農作物・農業施設被害142億8683万円(26年3月18日現在)など大きな災害となりました。
 災害をもたらした気象事例 (気象台作成資料あり)

2014年8月10日の竜巻

 8月10日06時過ぎに、高知県安芸市付近に上陸した台風第11号は、10日09時には阿波市付近を北北東に進んでいました。また、日本の東から東北地方をとおり日本海中部には前線があり、栃木県では南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となり発達した積乱雲が発生していました。
 この積乱雲の通過に伴って、11時30分から11時50分頃に発生したと推定される竜巻(藤田スケール(F1)、被害範囲は長さ約15km、幅約600m)により、栃木県栃木市平柳町から下都賀郡壬生町七ツ石を経て、鹿沼市上石川にかけて、住家損壊などの被害が発生しました。
 また、11時40分頃に発生したと推定される竜巻(藤田スケール(F0)、被害範囲は長さ約1.8km、幅約200m)により、鹿沼市みなみ町から鹿沼市茂呂にかけて、住家損壊などの被害が発生しました。
 これらの竜巻により栃木県内では人的被害が軽傷2名のほか、建物被害が住家半壊8棟、住家一部損壊242棟、非住家被害253棟(26年9月16日現在)など大きな災害となりました。
 気象速報 (気象台作成資料あり)

2015年9月9日から11日の豪雨(平成27年9月関東・東北豪雨)

 台風第18号や前線の影響で、西日本から北日本にかけての広い範囲で大雨となり、特に9月9日から11日にかけては、台風第18号から変わった低気圧に流れ込む南よりの風、後には台風第17号の周辺からの南東風が主体となり、湿った空気が流れ込み続けた影響で、多数の線状降水帯が次々と発生し、関東地方と東北地方では記録的な大雨となりました。
 栃木県内では人的被害は死者3名、負傷者6名のほか、建物被害は住家全壊22棟、住家半壊967棟、住家一部損壊29棟、住家床上浸水1100棟、住家床下浸水3938棟、非住家被害292棟、農作物・農業施設等被害23億4921万円(28年3月24日現在)など大きな災害となりました。
 災害をもたらした気象事例 (気象台作成資料あり)

2019年10月12日から13日の台風(令和元年東日本台風)

 台風第19号は12日19時前に大型で強い勢力で伊豆半島に上陸した後、関東地方を通過し13日未明に東北地方の東海上に抜けた。東日本から東北地方を中心に広い範囲で観測史上1位の記録を更新する大雨となり、特に10月12日の日降水量は記録的に大きなものでした。
 県内の広範囲で冠水や河川の堤防の決壊による洪水、また、土砂災害が発生。栃木県内では死者4名、住家全壊83棟、住家半壊5233棟、河川の決壊・越水等 40河川 67か所 土砂崩れ等 112か所 農作物・農業施設等被害177億5900万円など大きな災害となりました。
 (※被害概要については 令和2年3月26日 栃木県災害対策本部 「令和元年東日本台風による被害等の概要」 より)
 災害をもたらした気象事例 (気象台作成資料あり)