和歌山県の気象特性

和歌山県の気象特性

 和歌山県は紀伊半島の南西部に位置し、古くはその産地より良木を産したことから、昔から「木の国」と呼ばれ、県の面積の大部分は紀伊山系を中心とした山林地帯です。特に、高野山・那智山など古くから山岳霊場として親しまれた山々が多く、紀の川流域を除き平野部はごく一部となっています。このことから、県土の約8割が山地で占められ、山・がけ崩れなどの土砂災害の発生しやすい地形であると言えます。


 降水量は南部の山地で多く、特に那智勝浦町色川周辺では年降水量が3,500ミリを超えています。過去において、大型台風や梅雨前線によって紀の川、有田川や熊野川などの河川の氾濫で歴史に残る大災害が発生しました。近年では、2011年(平成23年)台風第12号に伴う大雨による熊野川の氾濫や、南部の山地の大規模な土砂災害が発生しています。