主な大雨災害

和歌山県の主な大雨災害

 和歌山県では、6月、7月の梅雨期と9月の台風期に大雨となり災害が発生しています。
 1889年(明治22年)8月18日~19日にかけて、台風の影響で紀伊半島は豪雨となり(十津川豪雨を含む)、和歌山県で1,200人を超える死者がでました。田辺で901.7ミリの日降水量を記録しています。
 1953年(昭和28年)7月17日~18日にかけて、梅雨前線の活動により豪雨となり(「南紀豪雨、7.18大水害」)、約25万人の県民が被災したと言われ、1,000人を超える死者・行方不明者がでました。
 2011年(平成23年)8月30日~9月4日にかけて、台風第12号に伴う大雨により、和歌山県では、死者56人、行方不明5人の人的被害など大災害となりました。新宮市高田(和歌山県観測所)で9月4日4時までに降った24時間降水量は、1,044mmという驚異的な大雨を記録しました。


和歌山県における大雨による主な災害
明治22年大水害 昭和28年南紀豪雨 平成23年台風第12号による大雨
年 月 日 1889(明22)年8月18日~20日 1953(昭28)年7月17日~18日 2011(平23)年8月30日~9月4日
雨の記録 901.7mm 田邊 (日雨量:20日)
520.7mm 湯浅 (日雨量:20日)
1295.4mm 田邊
(期間雨量:18日~20日)
550.0mm 龍神
528.0mm 清川
452.0mm 高野山
(期間雨量:17日~18日)
1183.5mm 那智勝浦町色川    
1149.0mm 古座川町西川    
1119.0mm 田辺市本宮(3日23時から欠測)
(期間雨量:8/30 18時~9/4 24時)
被害の状況(和歌山県) 死者1,247人
家屋浸水33081戸、家屋流亡3675戸
家屋倒壊1524戸、家屋半倒壊2344戸
(和歌山縣災害史(昭和38年)より)
死者615人、行方不明者431人、負傷者5,709人
家屋全壊3,209戸、半壊1,678戸
家屋流失3,896戸、床上浸水12,734戸
(和歌山県地域防災計画より)
死者56人、行方不明者5人、負傷者8人
住家全壊240棟、半壊1,753棟
床上浸水2,706棟、床下浸水3,149戸
(和歌山県地域防災計画より)
詳細情報 「1889年(明治22年)8月19-20日の台風に伴う紀伊半島豪雨の気象状況」
【日本気象学会機関誌「天気」2013年(60巻)4号】二宮洸三著
(日本気象学会HP内pdfリンク)
災害をもたらした気象事例
~南紀豪雨~
(気象庁HPリンク)
災害時気象速報
~平成23年台風第12号による8月30日から9月5日にかけての大雨と暴風~
気象庁(PDF:3.8MB)

【注】値の修正や集計期間の違いにより、掲載している詳細資料と値が異なる場合があります。