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台長からのメッセージ

和歌山地方気象台長 山田尚幸
紀三井寺にある生物季節観測用標本木ソメイヨシノの前にて

ごあいさつ


皆さん、こんにちは。和歌山地方気象台長の山田尚幸です。

明治12年(1879年)7月1日に開設された和歌山地方気象台は同一地点で最も長い観測を続けている気象台です。この7月で満140年を迎えることとなります。この歴史ある和歌山地方気象台に勤務して2年が過ぎました。

春の訪れを告げる、紀三井寺境内にある桜の標本木は、昨年の台風第21号で、枝が折れるなど被害を受けましたが、3月25日には10年連続近畿地方で一番早く開花し、4月1日には満開を迎えたところです。

この1年を振り返ってみますと大きな災害の年でした。西日本を中心とした「平成30年7月豪雨」や相次ぐ台風、6月の大阪府北部の地震や9月の「平成30年北海道胆振東部地震」など広域にわたる大規模災害が続きました。

ここ和歌山県においても、台風第20号、第21号、第24号の3つの台風による被害が相次ぎました。特に台風第21号では、和歌山で最大瞬間風速57.4m/s、最大風速39.7m/sを記録し、屋根瓦が飛び、沿岸部では高潮や高波による被害もありました。また、長期間にわたる停電も県民の生活に大きな影響を与えました。

今年もまた、出水期が近づいてまいります。梅雨、台風による大雨や暴風への備えをしっかりしなければなりません。また、懸念されている南海トラフ巨大地震、中央構造線断層帯による地震など、地震や津波もいつ発生してもおかしくありません。気象のみならず地震や津波に対しても日頃からの備えが重要です。

気象台では、相次ぐ自然災害に対応するため、これまで以上に自治体支援を強化いたします。平時からの顔の見える関係を維持して、いざというときのために迅速で分かりやすい情報提供体制を構築してまいります。また、ひとりひとりが自分の命は自分で守るとの意識に立ち、危険度分布などの防災気象情報を活用し、適切な「行動」を取っていただけるよう地域に根差した支援を行ってまいります。今後とも、気象台の業務にご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。


平成31年4月1日

和歌山地方気象台長   山田尚幸




最近の活動

4月12日

御坊市柏木市長を訪問し、防災気象情報のレベル化、南海トラフ地震に関連する情報の名称を分かりやすくすることなどをご説明しました。大雨時は日高川の水位について注目されていること、昨年の台風第21号による塩害被害や4日間にわたる停電などについてお話がありました。

4月12日

美浜町籔内町長を訪問し、気象台長から町長へのホットラインについて確認を行いました。防災気象情報のレベル化、南海トラフ地震に関連する情報の名称を分かりやすくすることなどをご説明しました。美浜町は津波が短時間で到達するとみられるため危機感をもって備えておられること、昨年の台風第21号による被害などについて懇談しました。

3月11日

テレビ和歌山の「6時のわかやま」に出演しました。番組冒頭で前日の南海トラフ地震のシンポジウムの様子を紹介し、その後、8年前の東日本大震災を振り返り、当時の思いや震災後に改善された津波警報を紹介しました。また、南海トラフ沿いで異常な現象が観測された場合に発表する南海トラフ地震に関連する情報(臨時)を紹介するとともに、地震は突然起こるもので日ごろから地震への備えを行い、地震が起こった際は自助・共助で命を守ることが大切と伝えました。

3月10日

『南海トラフ地震 地域「防災・減災」シンポジウム 2019 in 和歌山』を和歌山県民文化会館小ホールにて開催しました。第1部では、気象庁地震予知情報課の青木課長が「南海トラフ地震から命を守る」という演目で基調講演を行い、第2部では、行政、報道機関、有識者を招き、「情報と行動が命を救う」というテーマでパネルディスカッションを行いました。会場はほぼ満員となり、仕事や地域で防災に携わっている方以外にも、多くの方にご来場いただきました。

2月4日

報道機関や大学関係者の方を対象に勉強会を開催し、25名の方に参加いただきました。南海トラフ沿いの異常な現象への防災対応のあり方について説明を行ったところ、「南海トラフ地震に関する情報」についての質問が多数寄せられました。

2月1日

和歌山県情報化推進協議会(WIDA)主催の「わかやま地域情報化フォーラム」が田辺市で開催され、講師として出席しました。防災とメディアというテーマのもと、「南海トラフ地震に関連する情報」と最新状況について講演を行い、その後のトークセッションでは、地域での情報共有の問題やあるべき姿などについて、報道関係者の方々と公開で討論を行いました。


過去の活動履歴

平成31年度の首長訪問の履歴

4月12日 御坊市 4月12日 美浜町
平成31年4月12日 柏木市長(御坊市)との懇談 平成31年4月12日 籔内町長(美浜町)との懇談


地方気象台における主な気象防災業務

プロフィール

山田 尚幸(やまだ なおゆき)
北海道釧路市
昭和35年(1960年)2月3日生まれ 59歳
昭和53年3月北海道釧路湖陵高等学校 卒業
昭和57年3月弘前大学理学部(地震学講座) 卒業
昭和59年3月弘前大学大学院(地球科学専攻) 修了
昭和59年気象庁入庁(観測部高層課)
平成8年気象庁地震火山部 地震津波監視課
平成12年科学技術庁(現:文部科学省) 地震調査研究課 出向
平成19年国土交通省 技術安全課 出向
平成21年気象庁地震火山部 地震予知情報課
平成24年仙台管区気象台 地震火山課長
平成26年気象庁地震火山部 地震津波防災対策室 課長補佐
平成27年気象庁地震火山部 地震予知情報課 課長補佐
平成29年3月~和歌山地方気象台長(現職)

平成23年東北地方太平洋沖地震のときは、気象庁地震火山部で官邸への資料作成などを担当し、その後、仙台管区気象台で東北地方太平洋沖地震の余震等の対応をしました。

和歌山に赴任してからは、台風や大雨など顕著現象の際、市町村長へ直接電話連絡をして危機感を伝えました。また、講師として気象や地震の講演会への出席や、平成31年3月に和歌山市で開催した「南海トラフ地震地域シンポジウム」でのコーディネーターを担当するなど、普及啓発にも努めています。

東京以外の勤務地は仙台と和歌山です。関西に住むのは初めてで単身赴任3年目に入ります。