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台長からの過去のごあいさつ

台長からのごあいさつ(令和元年10月掲載)


和歌山地方気象台長 山田尚幸


和歌山地方気象台 台長の山田尚幸です。

気象台ホームページをいつもご覧いただきありがとうございます。

10月に入り、朝晩はだいぶ涼しくなり、次第に秋らしくなってくる頃です。しかし、今年は太平洋高気圧の勢力が強く、上旬はまだ気温の高い日が続いています。体調の管理には十分ご注意ください。

気象台では毎年6月から10月の出水期に、前線や台風による大雨、暴風、高潮等に警戒するよう呼びかけています。近畿地方への台風の接近数を調べてみると8月と9月がもっとも多いです。10月に接近する台風は減るのですが、まだ8月、9月の半数程度の接近があります。10月に台風の被害が生じることも珍しくないため、まだまだ警戒が必要です。

近年では、平成29年10月20日から23日にかけて、台風第21号が和歌山県に接近したことにより前線の活動が活発となって、県内各地で大きな被害が発生しました。特に前線が停滞しているところに台風が来ると、長時間降る雨により雨量が多くなります。

また、平成30年9月の台風第21号のように猛烈な風を伴う場合もあります。前線の活動、熱帯低気圧や台風の動向に十分留意し、早めの防災対応をお願いします。

11月になると接近する台風はほとんど無いのですが、特に時期が遅いものでは平成2年11月30日、和歌山県に接近して白浜町の南に上陸した台風第28号の事例があります。これは1951年以降の本土(北海道、本州、四国、九州)への台風接近で最も遅い記録です。

和歌山県では、南海トラフ沿いの地震や津波、中央構造線断層帯や内陸の地震などもいつ発生してもおかしくありません。気象のみならず地震や津波に対しても日頃からの備えが重要です。

気象台が発表する防災気象情報や市町村が発令する避難情報に十分留意し、「自らの命は自らが守る」との意識をもって、早め早めの避難を心掛けるようお願いいたします。


(ご参考)

・台風の統計資料
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/index.html

・防災気象情報と警戒レベルとの対応について
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html

・南海トラフ地震に関連する情報の種類と発表条件
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/nteq/info_criterion.html

令和元年10月1日

和歌山地方気象台長   山田尚幸




出水期を迎えての台長からのごあいさつ(令和元年7月掲載)


和歌山地方気象台長 山田尚幸


和歌山地方気象台台長の山田尚幸です。

日頃より気象台ホームページをご利用いただきありがとうございます。

近畿地方の今年の梅雨入りは、1951年の統計開始以来最も遅く、6月26日ごろに梅雨入りした見込みです(速報値)。梅雨入り後は和歌山県でも雨の日が多くなっております。(梅雨入りの確定値は6月27日ごろです)

6月28日頃からは、西日本を中心に局地的に猛烈な雨や非常に激しい雨が降りました。日本付近に停滞する梅雨前線の活動が活発となった影響により、九州では記録的な大雨となっているところがあります。今後も梅雨前線が北上南下を繰り返し、和歌山県にも影響を与えることが予想されます。梅雨前線の活動、熱帯低気圧や台風の動向に十分留意し、早めの防災対応をお願いします。

平成31年3月に「避難勧告等に関するガイドライン」(内閣府(防災担当))が改定され、住民は「自らの命は自らが守る」意識を持ち、自らの判断で避難行動をとるとの方針が示されました。この方針に沿って自治体や気象庁等から発表される防災情報を用いて住民がとるべき行動を直感的に理解しやすくなるよう5段階の警戒レベルを明記した防災情報が提供されることになりました。気象庁でもこの出水期から、防災気象情報に5段階の警戒レベルを明記し発表しています。

これから梅雨末期の大雨や、台風の接近による暴風雨の季節となります。

どうか、普段から、気象台が発表する防災気象情報や市町村が発令する避難情報に十分留意し、自分の身は自分で守るとの認識をもって、早め早めの避難を心掛けるようお願いいたします。

防災気象情報と警戒レベルの対応について
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/alertlevel.html

令和元年7月1日

和歌山地方気象台長   山田尚幸




ごあいさつ(平成31年4月掲載)


和歌山地方気象台長 山田尚幸
紀三井寺にある生物季節観測用標本木ソメイヨシノの前にて


皆さん、こんにちは。和歌山地方気象台長の山田尚幸です。

明治12年(1879年)7月1日に開設された和歌山地方気象台は同一地点で最も長い観測を続けている気象台です。この7月で満140年を迎えることとなります。この歴史ある和歌山地方気象台に勤務して2年が過ぎました。

春の訪れを告げる、紀三井寺境内にある桜の標本木は、昨年の台風第21号で、枝が折れるなど被害を受けましたが、3月25日には10年連続近畿地方で一番早く開花し、4月1日には満開を迎えたところです。

この1年を振り返ってみますと大きな災害の年でした。西日本を中心とした「平成30年7月豪雨」や相次ぐ台風、6月の大阪府北部の地震や9月の「平成30年北海道胆振東部地震」など広域にわたる大規模災害が続きました。

ここ和歌山県においても、台風第20号、第21号、第24号の3つの台風による被害が相次ぎました。特に台風第21号では、和歌山で最大瞬間風速57.4m/s、最大風速39.7m/sを記録し、屋根瓦が飛び、沿岸部では高潮や高波による被害もありました。また、長期間にわたる停電も県民の生活に大きな影響を与えました。

今年もまた、出水期が近づいてまいります。梅雨、台風による大雨や暴風への備えをしっかりしなければなりません。また、懸念されている南海トラフ巨大地震、中央構造線断層帯による地震など、地震や津波もいつ発生してもおかしくありません。気象のみならず地震や津波に対しても日頃からの備えが重要です。

気象台では、相次ぐ自然災害に対応するため、これまで以上に自治体支援を強化いたします。平時からの顔の見える関係を維持して、いざというときのために迅速で分かりやすい情報提供体制を構築してまいります。また、ひとりひとりが自分の命は自分で守るとの意識に立ち、危険度分布などの防災気象情報を活用し、適切な「行動」を取っていただけるよう地域に根差した支援を行ってまいります。今後とも、気象台の業務にご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。


平成31年4月1日

和歌山地方気象台長   山田尚幸