和歌山県の気候特性と過去の主な災害

 

 

 

 

 

 

 


1.和歌山県の気候特性

 和歌山県は紀伊半島の南西部に位置し、古くはその産地より良木を産したことから、昔から「木の国」と呼ばれ、県の面積の大

部分は紀伊山系を中心とした山林地帯です。特に、高野山・那智山など古くから山岳霊場として親しまれた山々が多く、紀の川流域を除き平野部はごく一部となっています。このことから、県土の約8割が山地で占められ、山・がけ崩れなどの土砂災害の発生しやすい地形であると言えます。

 降水量は南部の山地で多く、特に那智勝浦町色川周辺では年降水量が3500mmを超えています。過去において、大型台風や梅雨前線によって紀の川、有田川や熊野川など大規模河川のはん濫で歴史に残る大災害が発生しましたが、近年では河川などの改修が進み、大きな洪水は発生していません。

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2.和歌山県の主な台風災害
 

 和歌山県では、台風が本県の西側を通過して南よりの風が吹く場合には、紀伊水道の地形の影響で特に強くなります。また、高潮の影響を受けるのもこのコースで、和歌山港では、台風が大阪湾に入った頃、潮位偏差の最大が現れるので、満潮時と重なった場合には特に注意しなければいけません。
 一方、台風が本県の東側を通過した場合には、熊野灘沿岸で特に風雨が強く、県南部を中心に大雨に対する注意が必要です。

 

ジェーン台風

伊勢湾台風

第二室戸台風

 年  月  日

1950(昭25).09.03

1959(昭34).09.26

1961(昭36).09.16

 最低海面気圧(hPa)

960.0

956.8

939.0

 最大風速(m/s)

南南西 36.5

 北西 24.5

南南西 35.0

 最大瞬間風速(m/s)

南南西 46.0

北北東 38.3

南    56.7

 総降水量(mm)

 70.8

 78.3(自記記録)

 151.8

 総降水量期間

9月2日10時12分〜
    9月3日21時40分

9月25日06時45分〜
    9月26日22時35分

9月15日00時00分〜
    9月16日17時32分

 潮位の最大偏差(cm)

+113

 +49

+217

 死者・行方不明者(人)

58

18

16

 建物被害(棟)

17798

  1279

 11545

【注】 気象要素は和歌山地方気象台の観測値。潮位は和歌山検潮所の値。


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3.和歌山県の主な大雨災害
 

 和歌山県では、梅雨末期の前線活動と台風による大雨で大きな災害が発生しています。
 1889年(M22)8月18日〜20日にかけ、台風の影響で大雨が降り、1200人を越える死者がでました。20日に田辺市で901.7ミリの日降水量を記録しましたが、県内では現在に至るまで、この日降水量を超える雨量は観測されていません。
 また、1953年(S28)7月17日〜18日にかけて発生した「7.18大水害」と呼ばれる雷雨性の大雨で、約25万人の県民が被災したと言われ、1000人を越える死者・行方不明者がでました。

 和歌山地方気象台と潮岬特別地域気象観測所における降水量の極値

 

1時間降水量(mm)

日降水量(mm)

和歌山地方気象台

潮岬特別地域気象観測所

和歌山地方気象台

潮岬特別地域気象観測所

降水量

年月日

降水量

年月日

降水量

年月日

降水量

年月日

122.5

2009.11.11

145.0

1972.11.14

353.5

2000.09.11

420.7

1939.10.17

99.0

1952.07.10

127.0

1960.10.07

296.1

1956.09.25

405.6

1967.10.27

89.5

1983.07.05

121.2

1955.07.22

270.0

1965.09.14

387.5

1998.07.16

【参考】 年降水量の平年値  和歌山地方気象台:1335.4mm / 潮岬測候所:2534.2mm

      潮岬特別地域気象観測所の極値は、潮岬測候所のときに観測された値です。


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4.和歌山県の主な地震津波災害
 

紀伊半島沖では、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでいるため、マグニチュード8クラスの巨大地震が繰り返し発生し、過去には津波によっても大きな被害を受けています。また、和歌山市周辺は全国的に見ても地震活動の活発な地域で、県の北部を東西に走る中央構造線断層帯(金剛山東縁−和泉山脈南縁)を震源とする大地震の可能性も指摘されています。

和歌山県に被害を与える地震は、南海トラフ沿いに発生する巨大地震と、県内及び周辺地域の地震に大別できます。
(1)南海トラフ沿いの地震
 南海トラフ沿いには、100〜150年毎に巨大地震が発生しており、その都度、地震動、津波両面で大きな被害が出ています。
(2)県内及び周辺地域の地震
 内陸の地震では、マグニチュード6〜7程度の浅い地震により若干の被害が発生しています。周辺地域では、1952年の吉野地震のように、沈み込んだフィリピン海プレート内で発生するやや深い地震によって被害を受ける事があります。
 

 和歌山県内に被害をもたらした主な地震

事   象

発生年月日

マグニチュード

震源の深さ

主な被害(人)

 昭和東南海地震

1944(S19).12.07.

7.9

30km

死者・行方不明者49

 昭和南海地震

1946(S21).12.21.

8.0

20km

死者・行方不明者269

 日高川地震

1948(S23).06.15.

6.7

10km

死者1 重傷2

 吉野地震

1952(S27).07.18.

6.7

60km

死者9 負傷136


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