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和歌山県の主な地震津波災害

 紀伊半島沖では、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでいるため、マグニチュード8クラスの巨大地震が繰り返し発生し、過去には津波によっても大きな被害を受けています。また、和歌山市周辺は全国的に見ても地震活動の活発な地域で、県の北部を東西に走る中央構造線断層帯(金剛山東縁-和泉山脈南縁)を震源とする大地震の可能性も指摘されています。
 和歌山県に被害を与える地震は、南海トラフ沿いに発生する巨大地震と、県内及び周辺地域の地震に大別できます。

南海トラフに伴う地震

南海トラフ沿いには、100~150年毎に巨大地震が発生しており、その都度、地震動、津波両面で大きな被害が出ています。
南海トラフ地震について(気象庁ホームページにリンクします)

年月日事象被害の状況その他記事出典
1946.12.21
(昭和21)
04時19分
昭和南海地震
(南海道地震)
33.0°N 135.6°E
M8.0
深さ 20km
震源地:紀伊半島沖。津波を伴い、被害は中部地方から九州まで。文献により被害実数が大きく異なる。
県内の被害:田辺・新宮・御坊・湯浅・周参見・海南・串本で大被害。死者195、行方不明74、負傷561、家屋全壊2439、半壊966、家屋流出316、浸水16818、全焼2399、その他農業被害、漁業被害等多数。新宮大火。震度5:和歌山・潮岬・奈良・彦根・洲本・高松・多度津・高知・室戸岬・徳島。
日本被害地震総覧
府県年表
紀州災異誌
1944.12.7
(昭和19)
13時35分
昭和東南海地震
33.8°N 136.6°E
M7.9
深さ 30km
震源地:熊野灘。津波を伴い、被害は静岡・愛知・岐阜・三重県で大きく、滋賀・奈良・和歌山・大阪・兵庫県で小被害。文献により被害実数が大きく異なる。
県内の被害:勝浦町・那智町・新宮市・下里町・大地町で大被害。死者44、行方不明5、重傷15軽傷4、住家全壊113、半壊290、非住家全壊61半壊46、住家流出152、非住家流出83、 床上浸水1132、床下浸水341、その他農業被害漁業被害多数。龍神温泉(上の湯)の湧出量減少。
震度5:奈良・彦根。 震度4:大阪・和歌山・潮岬・京都・神戸・洲本・高松・松山・高知・徳島。
日本被害地震総覧
府県年表
紀州災異誌
安政元.11.5
申刻
(1854.12.24)
安政南海地震
33.0°N 135.0°E
M8.4
震源地:紀伊半島沖。申の中刻(午後4時) 最も被害が大きかったのは、紀伊半島西部から四国南部で震度6程度。紀伊沿岸・土佐・大阪等で津波。北米沿岸でも観測。家屋倒壊、流出、焼失、焼死、流死者多数。
安政東海地震と接近しているため、被害の区別がつきにくい。
日本被害地震総覧
紀伊の状況
死者72、 家屋流出1414、 船舶流出、浸水多数。湯の峰温泉・白浜の温泉群止まる。津波の最大波高:串本で五丈(15m)、古座で三丈(9m)。土地:串本で約1m隆起、加太で1m沈下。
日本被害地震総覧他
安政元.11.4
(1854.12.23)
安政東海地震
34.0°N 137.8°E
M8.4
震源地:遠州灘。五ツ半(午前9時)過ぎ。 最も被害が大きかったのは、静岡・愛知県の沿岸で、震度7程度、房総より土佐まで津波、サンフランシスコで津波観測。家屋倒壊流出、焼失、焼死、流死者多数。
日本被害地震総覧
地震予知連絡会報(第35巻)
紀伊田辺の状況
辰下刻大地震、所々土塀崩れた。古い納屋等潰れた。潮は常より大いに高く差し込み、退いてはまた来たので大津波が来るのではと薄氷を踏む思いだったが、何事もなかった。夜小地震度々。
田所氏記録
宝永4.10.4
(1707.10.28)
宝永地震
(南海・東海地震)
33.2°N 135.9°E
M8.6※
我が国最大級の地震、家屋倒壊地域は駿河・甲斐・信濃・東海道・美濃・紀伊・近江・畿内・播磨・大聖寺・富山・中国・四国・九州。
震害は東海道・伊勢湾・紀伊半島が最もひどい。死者は全体で2万名余。流失家は約2万、潰家約6万。半壊1万、破損4万、蔵被害2000、船の流破3000余、田畑潰れ3万石以上と推定される。
紀伊田辺町の被災家屋411戸(潰13、大破119、流失154)、死者は20名。
広村の津波被害:戸数約1000戸のうち700戸流亡、150戸破損。死者292名(100名はよそ者)。湯浅の津波被害:戸数約1000戸のうち292戸流失、275戸破損、死者53名(12名はよそ者)。
※地震の規模(マグニチュード)については、日本の地震活動(第2版)による
日本被害地震総覧
気象庁技術報告119号

県内及び周辺地域の地震

内陸の地震では、マグニチュード6~7程度の浅い地震により若干の被害が発生しています。周辺地域では、1952年の吉野地震のように、沈み込んだフィリピン海プレート内で発生するやや深い地震によって被害を受ける事があります。
年月日事象被害の状況その他記事出典
1952.7.18
(昭和27)
01時09分
吉野地震
34.5°N 135.8°E
M6.7
深さ 60km
震源地:奈良県中部。大阪・京都・兵庫・奈良で被害。死者9、負傷136、住家全壊20、半壊26破損278、和歌山県でも小被害。
県内の被害:塀・壁の崩落、ぼや、道路亀裂等。震度4:和歌山・大阪・奈良・彦根・京都・神戸・洲本・姫路・豊岡・岡山・鳥取・徳島。
日本被害地震総覧
府県年表
1948.6.15
(昭和23)
20時44分
日高川地震
33.8°N 135.4°E
M6.7
深さ 10km
震源地:和歌山県中部。西牟婁郡富田川沿いで被害大。死者1、重傷2、軽傷16、家屋全壊4半壊33、非住家倒壊8、半壊4、道路崩壊579、橋落下2小破2、堤防地割4、石垣崩壊11、山崩れ51、その他道路亀裂、壁・塀の崩壊・亀裂、墓石転倒等。震度4:大阪・和歌山・潮岬・奈良・神戸・洲本・室戸岬。
府県年表