ことわざにはお天気に関することがらもたくさんみられます。 これは科学的な天気予報が始まる前から、人々がいかに天気を予報しようとしていたのかがわかります。昔の人々はある現象が起こると天気がどうなるかという経験を代々伝えていったのです。
こんなの迷信だとお笑いになる方もいるかもしれませんが、一部では科学的に根拠のあるものもあります。 例えば、「月(太陽)に傘がかぶると雨」とよく言われます。傘は高い空にできる巻層雲や高層雲という雲に光があたるとできる現象です。この種類の雲は低気圧の前や横にできやすく、 そのため傘ができると雨となることが多いのです。もう一つあげてみると、「夕焼けは晴れ」と言われているのは、夕焼けは西の空に雲がなく、水蒸気が少なく空気がきれいな状態で起きます。 天気は西から変わるため次の日は晴れとなりやすいのです。(注意:春と秋ではよいのですが、夏と冬にははずれることがあります。)
どうでしょう、たんなることわざだと言っても全然信用できないわけでもないでしょう。ではさっそく、いろんなことわざをならべてみましょう。
ことわざは地域特性により当てはまらない場合もあります。例えば、山間部では山々が風に影響するため、風に関することわざは当たりにくくなってしまいます。
そのため、その地方独特なことわざも作られています。
ここでは矢島町と鳥海町地方で伝えられていることわざについて紹介します。
みなさんも自分の地域のことわざを研究してみるのはいかがでしょうか。例えばこんなふうに進めてみるといいかもしれません。
1.おじいちゃん・おばあちゃんに聞いてみると、きっといろいろなことわざを教えてくれます。または、農業や漁業をしている人も天気に敏感ですので、経験豊富です。
2.教えてもらったことわざで自分で天気予報をしてみて、次の日の天気が当たったものとはずれたものとを調べてみよう。
3.毎日の結果を表にしてみて、どのことわざが当たりやすいか比較してみよう。
4.どうしてこの現象からそういう天気になるか研究してみるともっといい内容となるでしょう。
天気に関することわざはもっともっとたくさんありますので、図書館などで調べてみてはいかがでしょうか。以下に、参考となる図書を紹介します。
気象台では、風向、風速、気圧、気温、湿度、降水量などを観測しています。この観測に使う機器を気象測器と言います。
この中からいくつか気象測器を作ってみましょう
「湿度計を作ろう」(570KB)
「温度計と湿度計を作ろう」(430KB)