気象台の敷地には風向風速計が付いていないようですが、風の観測はどこでやっているのですか?

実は隣のビル(秋田合同庁舎)の屋上に気象台の風向風速計があります。
風はビル等の影響により変化が生じます。秋田地方気象台があるビルにはレーダー観測や高層気象観測のための塔があり、風の観測には適していません。そのため影響を受けにくい場所として隣のビルの屋上に設置されています。

観測装置のような物を拾いました。どうすればよいのですか?

これは、気象庁で高層気象観測に使用しているラジオゾンデです。 秋田地方気象台で飛揚したラジオゾンデは、上空の西風(主にジェット気流)にのって流されるため、冬の時期には、そのほとんどが奥羽山脈・北上山地を越え、はるか岩手県沿岸の太平洋上に降下しています。 しかし、大気の状態によっては、陸上に降下する場合があります。 降下時の安全対策として、パラシュートによる緩やかな降下、観測器の軽量化のほか、電線に架かった場合に備え絶縁性にすぐれた材質の吊りひもを採用しています。
気象庁が飛揚するラジオゾンデには、「お願い」のラベルが貼りつけてあり、飛揚した官署名や連絡先を明記しています。 ラジオゾンデを拾得した場合には、ご連絡いただければ回収いたします。 また、万一家屋等に損害が生じたときは、秋田地方気象台観測予報管理官(電話018-864-3954)もしくは、お近くの気象台にご連絡下さい。

秋田市の年間日照時間が全国で一番少ないと言うのは本当ですか?

本当です。 ただし、「都道府県庁所在地にある気象官署の平年値(注)を比較した場合」と条件が付きます。
年間日照時間(平年値)の分布をみると、北海道から中国地方までの日本海沿岸に日照時間が少ない傾向があり、特に東北地方の日本海側が顕著です。 これは冬場に大陸から次々と寒気が入るため、曇りや雪の日が多い事が大きな理由と言えます。

年間日照時間 メッシュ平年値

都道府県庁所在地にある気象官署の平年値  少ない順3地点

順位観測点日照時間
秋田1527.4時間
青森1589.2時間
山形1617.9時間

注:県庁所在地に気象官署が無い県では、埼玉県(熊谷)、千葉県(銚子)、滋賀県(彦根)、山口県(下関)のデータを使用しています。
  ここで用いた平年値は1991年から2020年までの30年間の毎日の観測値を平均したものです。平年値は10年ごとに更新されます。