よくある質問と答え

ここでは青森のローカルな質問を中心に回答集を掲示しています。
青森に限らない一般的な質問については、気象庁ホームページのよくある質問集をご覧下さい。
その他、気象に関連する質問がありましたら青森地方気象台(TEL:017-741-7413)にお問合せ下さい。

気象資料が欲しいが、(県外にいる等で)閲覧に行けない。FAXしてもらえないか?

申し訳ありませんがFAXでの送付はできません。気象庁でインターネットによる公開を進めています。

 「気象統計情報」で過去の全国各地の気象台・測候所・アメダス観測所のデータを閲覧できますのでご利用下さい。
 また、気象庁本庁や各地の気象台でも全国の気象台・測候所・アメダスのデータがパソコンで閲覧可能ですので、最寄りの気象台にお問合せください。
 大量のデータをCD-ROM等の電子媒体で入手されたい場合は、(一財)気象業務支援センターをご利用下さい。

降雪量と積雪量の違いは?  (青森に限らない質問ですが、聞かれることが多いので掲載します)

正式にはそれぞれ「降雪の深さ」「積雪の深さ」といいます。

 「降雪の深さ」はある期間内に新たに積もった雪の量です。
 2005年寒候期(2004~2005の冬季)までの観測では1日3回、白い板の上に新たに積もった雪の深さを測定し、観測が終わる毎に板の上の雪を払っていました。
 2006年寒候期からは機械による無人観測となり、積雪計を設置した地点において、前1時間の積雪深の差を降雪量として観測しています。
 気象情報等で用いられる24時間降雪量は、前1時間の積雪深の差を24時間分合計したものです。
 「積雪の深さ」は自然の状態で地面に積もっている雪の深さそのものです。積雪計によって観測し、1時間ごとに集計しています。

県内の平野部でも特に青森市で雪が多いのはなぜ?

風が集まるところでは上昇気流が発生し、雪雲が発達します。

 青森市付近では、津軽半島から入ってくる北西の風と、 八甲田山系を迂回した南西の風がちょうどぶつかり、大雪となりやすいと考えられています。
 

○○市(町村)は「津軽」「下北」「三八」「上北」のどれ?

青森県の注意報・警報の発表地域区分は下の表のとおりとなっています(平成18年3月1日現在)。

 

青森県に本当に梅雨があるのか(北海道のように梅雨がないのでは)?

津軽海峡を隔てた北海道では梅雨入り梅雨明けを発表していません。
 たしかに、年によっては青森県内でも梅雨がはっきりしない場合がありますが、梅雨は季節現象なので、細かい地域ごとに決められるものではありません。
 青森県は秋田県、岩手県とともに「東北北部」として梅雨入り梅雨明けを決めています。

「やませ」が寒いのはなぜ?

「やませ」は春から夏にかけて冷たく湿った東よりの風が北日本の太平洋側に流れ込む現象です。
 暖候期にオホーツク海付近で高気圧が形成され、数日から10日程度停滞することがあります。オホーツク海高気圧は冷たい海域で形成されるため低温で、下層雲や霧を伴っています。
 この空気が流れ込む太平洋側では、低い雲や霧がかかり、気温が低くなります。

地球温暖化が言われているが青森の気温はどうか?

 長期的な傾向を見ると、世界の年平均気温は100年あたり約0.73℃の割合で上昇しており、日本の気温も100年あたり約1.21℃の割合で上昇しています。
 それらに比べ、青森の気温は100年あたり1.9℃の割合で上昇しており、気温の上昇が大きいことがわかります。特に、1990年代以降は高温となる年が多くなっています。

「雨返し」って何?

 雨返し」は青森県内でよく使われる言葉で、冬に寒さが緩んで雨が降った後、吹雪となることをいいます。
 寒さが緩んで雨となるのは、低気圧が接近して暖気が入ってくるからで、この低気圧が通過すると、冬型の気圧配置となって吹雪となります。
 日本海を進んだ低気圧が発達しながら北海道付近を通過するときに「雨返し」が顕著に現れます。

統計的に晴れやすい日、雨の降りやすい日(特異日)は? (○月○日は統計的に晴れやすいか?)

 青森市の場合、過去30年(1971~2000年まで)のデータでは、最も晴れやすいのが5月28日で晴れの割合が73%、最も雨が降りやすいのが 10月25日と11月1日で共に雨の割合が60%です。
 ちなみに最も雪が降りやすいのが1月31日で雪の割合が87%もあります。