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雲の観測

飛行場の上空や周囲にある雲の高さや種類、どれだけ広がっているかという情報は、その飛行場に離着陸する航空機にとって大変重要になります。状況によっては、着陸が難しくなったり最悪の場合、着陸できなくなるなどの悪影響が出ることもあります。気象台では、雲の観測を行っています。その情報は管制官やパイロットに伝えられ離着陸時に役立てられています。

どんな観測?

基本的には、目で見える範囲内に
・どれだけの広さに(雲量)
・どんな高さで(雲高)
・どんな雲が(雲形)
 あるかという情報を通報します。
通報する内容は、低い雲から高い雲の順番で、最も低い雲・雲量が3/8以上ある雲・雲量が5/8以上ある雲の3つで、それぞれの雲量・雲高・雲形を通報しています。
また、雷雲やそれに近い雲(塔状の雲)は、航空機にとって大変影響が大きいため、上記の3つにあてはまらない場合は4つめの雲として通報しています。
雲高はft(フィート、1ft=0.3048m)単位で通報します。
雲形は決められた略語で通報します。

略語 雲形 略語 雲形 略語 雲形
ST 層雲 CB 積乱雲 CI 巻雲
SC 層積雲 AC 高積雲 CC 巻積雲
CU 積雲 AS 高層雲 CS 巻層雲
TCU 塔状積雲 NS 乱層雲

どうやって観測?

雲の観測は、目で見て判断したものが主体になります。
そのため、観測者は常日頃から正確な観測が出来るように勉強や訓練を行っています。実際に航空機に搭乗し、雲を間近で観測することもあります。また、それを補うために雲高を測定する機器(シーロメータ)を滑走路の南北両端付近に設置してあります。

空港に接近中の積乱雲
空港に接近中の積乱雲の様子
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どんな機器?

シーロメーター

シーロメータという機器を、滑走路の南北両端付近の2ヶ所に設置しています。これは、地上から空に向かって発射したレーザービームが雲に当たって跳ね返り、機器に戻ってきた時間から計算して雲の高さを測る機器です。

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