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気温・気圧の観測

航空機と気温・露点温度の関係

気温及び露点温度は、航空機のエンジン出力や揚力に影響を及ぼします。
気温が高くなるほど空気の密度が小さくなるため、航空機が飛ぶための揚力が減ります。
そのため適正な離着陸滑走距離を得るためには、航空機の燃料や積み込む荷物の量を調整する必要があります。
特に気温が30℃を超えると、離陸しにくくなります。

気温の観測方法

温度計通風筒

気温は、電気式温度計(白金抵抗型)を用いて観測しています。
電気式温度計は、気温の変化に比例して金属の電気抵抗値も変化するという特性を利用して気温を求めています。
この温度計は、滑走路脇に設置された露場にある通風筒という筒の中に固定して、日射の影響を防いでいます。
また、筒の中に熱がこもらないように、上部にファンがついていて風通しを良くしています。

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露点温度の観測方法

露点温度は、電気式湿度計(静電容量型)を用いて測定した湿度と、気温・気圧から計算して算出しています。
電気式湿度計は、湿度が変化すると静電容量も変化する素子を使用して、電気的に湿度を求めています。
こちらも温度計と同じ通風筒の中に設置されています。

航空機と気圧の関係

航空機は、気圧を利用して高度を測定する高度計を利用して飛行しています。そのため各空港において気圧を観測しています。
航空機は各空港で気圧セッティングを行うことにより、高度が把握出来るので安全に離着陸が出来るということになります。
標準的には、気圧が1hPa違うと高度で約30ft=約9mも差が出ます。
これだけ違っていては離着陸が大変危険となることから、気圧の観測はとても重要な観測項目となっています。

気圧の観測方法

気圧計

気圧計のセンサーは、縦・横約6mm・厚さ約1.5mmのシリコン基板に薄さ約4μmの真空部を形成させたものです。
大気圧の変化に伴い真空部上下の電極間に変位が生じ、その静電容量が変化することから、この僅かな変化を電気信号で得る構造により、気圧を観測しています。

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