着陸用飛行場予報(TREND)
着陸予定前おおむね1時間以内の航空機の着陸時の判断に使用されます。
発表時刻、発表回数及び有効期間
発表時刻は、1日48回で毎正時及び毎30分です。有効期間は2時間です。
内容と型式
着陸用飛行場予報の内容は、
(1)地上の風向、風速(10分間平均)及び最大瞬間風速(平均風速を5m/s以上【10kt以上】上回るもの)
(2)地上視程(卓越視程)
(3)天気(飛行場の標点からおおむね9km以内の現象)
(4)雲又は鉛直視程
以上の事項及びこれに関する重要な変化を予想します。
電文型式の概要ですが、着陸用飛行場予報は定時航空実況気象報(METAR)に付加して、有効期間内の気象状態の変化傾向を予報します。いずれの要素も変化しないと予想する場合は、NOSIG*と報じます。
*:NOSIGとは、No Significant Changeの略語です。
○電文例
BECMG FM0130 3000 RA BR=
((視程が0130UTCから変化し、並雨ともやにより3,000mとなる予想です。))
基本群の解説
着陸用飛行場予報は、定時航空実況気象報からの変化を報ずる飛行場予報ですので、定時航空実況気象報を基本群としています。
変化群の解説
規則的又は不規則な変化が予想される場合は、変化の識別語「BECMG」「TEMPO」のいずれかで始めます。電文例にあります識別語の後の「FM」は時刻群といいますが、時刻群は該当する場合のみ用い、指示文字と共に時分を示します。
指示文字の種類 | 意味 | 使用法 |
---|---|---|
FM | ~から | その変化が有効期間内の途中で始まり、 その期間の終了時以降に終息すると予報する場合。 |
TL | ~まで | その変化が有効期間の開始時に発生し、 その期間の終了する前に終息すると予報する場合。 |
AT | ~に | その変化が有効期間内のある特定の時刻に 発生すると予報する場合。 |
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