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風向風速の観測

風向風速計

飛行場付近の風は、航空機の揚力・滑走距離・操縦性に大きく影響をあたえ、風向により使用滑走路が決定し、搭載燃料の加減が行われます。 離着陸する航空機は、風向により滑走路をどちら向きに使用するか選択しています。 風向や風速が急激に変化すると、航空機の姿勢や高度が急激に変化することになり危険が大きくなります。
着陸時に向かい風が急に弱まると、揚力が減少し、定められた着陸地点より手前に着陸するか、失速し墜落する恐れがあります。また、向かい風が急に増加すると、滑空し過ぎて滑走路からはみ出してしまうオーバーランの恐れが生じます。
また、横風が強くなると、滑走路からはずれたり、翼を地面に接触させたりすることになります。
このように風の観測情報は、航空機の運航にとって特に重要な現象といえます。

風の観測方法

風向及び風速は、風車型風向風速計を用いて観測しています。
風車型風向風速計は、流線型胴体に垂直尾翼が付いていて、まるで航空機の翼をなくした様な形をしています。
この流線型胴体と垂直尾翼が風を受け、その向きから風向を求めています。
機首に当たる部分にはプロペラが付いています。このプロペラの回転数から風速を求めています。
得られた値は管制塔や航空会社にリアルタイムで配信しています、 また、空港気象ドップラーレーダーを用いて、飛行場周辺の風の急変などを観測しています。

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