福岡管区気象台|福岡管区気象台長の挨拶

"尾崎 友亮" 福岡管区気象台長の挨拶です

 日頃より福岡管区気象台のホームページをご利用いただきありがとうございます。福岡管区気象台長の尾崎友亮(おざきともあき)と申します。


 福岡管区気象台は、福岡県を含む九州7県及び山口県を管轄しており、下関、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島の各地方気象台、名瀬測候所、福岡航空地方気象台とともに、気象、海洋、地震、火山などの観測、予報・警報や情報の発表、解説をはじめとする業務を行っています。


 近年、地球温暖化の影響もあり日本各地で豪雨災害が相次いでいます。特に福岡管内では近年毎年、特別警報を発表する豪雨が発生しており、大きな被害も生じています。また、平成17年の福岡県西方沖の地震や平成28年熊本地震のような活断層による地震や、日向灘や南海トラフの地震など津波を伴う大地震のリスクもあります。さらに、活発な噴火活動が続いている桜島をはじめ、管内には18の活火山を抱えています。


 気象台では、様々な自然災害から皆さんを守るため、自然現象を常時監視し、災害をもたらすおそれがある場合には警報を発表することなどを通じて警戒を呼び掛けています。また、警報級の大雨等が予測される場合には数日前からその旨を発表したり、大雨の際に災害の危険度が高まっている場所を詳細な地図でホームページに「キキクル(危険度分布)」として掲載したりするなどして、できるだけ詳細に、危険が迫っていることを皆さんにお伝えしています。


 一方で、自然災害から身を守るためには、地域ごとに潜む自然災害のリスクを把握するとともに、様々な情報を適切に活用いただくことが大切です。例えば、お住まいの地域のハザードマップをご確認いただくこと、海の近くで強い揺れを感じたり津波警報が発表されたりした場合は直ちに高台等へ避難いただくこと、観光や登山で火山周辺を訪れる場合は気象台が発表する最新の噴火警戒レベルなどの火山情報をご確認いただくこと、なども大切です。


 福岡管区気象台は、今後とも適時・適切な防災気象情報の発表とともに、日頃から都道府県や市町村、防災機関や報道機関などと緊密に連携し 、地域の防災力の向上と自然災害の防止軽減を目指していきます。よろしくお願いいたします。

令和6年4月 
福岡管区気象台長 尾崎 友亮

福岡管区気象台長 尾崎 友亮