福岡管区気象台|『第9回 海の科学講座 in 九州』の開催について

概要

福岡管区気象台では、海についての知識の普及を目的として、例年「海の科学講座 in 九州」を開催しております。
皆さまお誘いあわせの上、ぜひご参加ください。

テ ー マ:海の気候変動研究のこれまでとこれから ~IPCC第6次報告書とその後~

日  時:令和5年8月6日(日) 13時00分~16時00分
開催方法:ウェブ会議ソフトTeamsを用いたオンライン開催
参 加 費:無料(事前申し込みが必要です)
定  員:300名(定員に達し次第締め切ります)
申込方法:インターネットの申し込みサイトからお申し込みください。
    (サイトのURLは申込期間中表示します)
申込方法:インターネットの申し込みサイトにアクセスし、申し込み様式に必要事項を入力してください。


共  催:福岡管区気象台、九州大学応用力学研究所、水産研究・教育機構水産資源研究所
後  援:福岡県教育委員会、福岡市教育委員会、地球ウォッチャーズ-気象友の会-

<<講演題目>>

『海と大気の熱い関係から紐解く気候変動』
  講師:時長 宏樹 (九州大学応用力学研究所  教授)
 「地球温暖化」と聞けば、地球の至る所で温度が上昇すると思うかもしれません。しかし、その温度の上がり具合は世界的に見ると場所によって大きく異なります。また、地球温暖化の影響は、温度だけにとどまらず、海流や海面高度、さらには雨や風など、海と大気の様々な物理過程に影響を及ぼします。これらの将来変化には、海と大気の相互作用が重要な役割を果たしているのです。本講座では、過去の観測データやIPCC第6次評価報告書における気候モデルの数値シミュレーション結果などを紹介し、気候の将来変化における海の役割を解説します。
『気候変動と海洋観測』
  講師:緒方 洋一(福岡管区気象台 気候変動・海洋情報調整官)
 地球温暖化の影響は、極端な高温や大雨の頻度の増加だけでなく、海面水温の上昇や海洋酸性化など海へも及んでいます。このような地球温暖化の影響を評価するためには、長い期間におよぶ正確な観測が欠かせません。今回は、地球温暖化に関する研究にも利用されている、船舶や衛星、ブイなどを用いた気象庁の海洋の観測について紹介いたします。
『身近な魚の温暖化対策』
  講師:榎本 めぐみ(水産研究・教育機構 水産資源研究所 研究員)
 日本は海に囲まれており昔から水産資源を利用してきました。九州では古くからまき網漁業が発達しており、マアジやマサバ、マイワシなど大衆魚と呼ばれる魚を多く漁獲して利用してきています。しかしながら、これらの身近な魚の資源量(海にいる魚の量)が大きく変動していることはあまりよく知られていません。過去に例のないほど海の水温が温暖化している現在、彼らがどのように生きているのかを分かりやすく説明したいと思います。

<<司会進行>>

岸 真弓 (気象予報士・気象キャスター・防災士)
プロフィール:群馬県出身。学習院大学文学部卒業。気象予報士、防災士。日本気象協会に所属した後独立。現在、気象キャスターとして、テレビ・ラジオに出演。防災についての講演など、精力的に活動。野菜ソムリエなどの資格も持つ。

リンク

案内パンフレット


問い合わせ先

福岡管区気象台気象防災部地域防災推進課
電話 092-725-3614 (平日9時から17時まで)