岐阜県の地勢と気候特性

地勢

 岐阜県は日本列島のほぼ中央に位置し、周囲を7つの県に囲まれた内陸県です。面積は10,621平方キロメートルあります(全国第7位)。

 飛騨地方は3,000m級の飛騨山脈をはじめ両白山地及び飛騨高地など大部分が山地・山脈で、平地は高山盆地などわずかです。

 美濃地方南西部は濃尾平野が広がり、木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が流れ込む流部は海抜ゼロメートル地帯もあります。

 このように岐阜県の地形は、海抜0mの平野から3,000mを超える山岳地帯までと高度差が大きいことが特徴です。

 また、飛騨川と宮川の流れを太平洋側と日本海側とに分ける「位山分水嶺」、長良川と庄川の流れを分ける「ひるがの分水嶺」等が存在し、複雑な地形となっています。

岐阜県の地域細分区域図

岐阜県付近の河川名、山地名

岐阜県付近の標高分布図

気候特性

 岐阜県は太平洋側と日本海側の中間に位置するため、美濃地方の大部分は太平洋岸気候区、飛騨地方の大部分と美濃地方の一部は日本海岸気候区、飛騨地方と美濃地方の一部は内陸性気候区に属します。

 年平均気温は、美濃地方平野部では15℃前後ですが、飛騨地方では12℃以下の所が多く、標高が高い所では8℃前後です。

 年降水量は、岐阜・西濃、中濃の山地や飛騨地方西部では夏季の降水量と冬季の降雪量ともに多く、3000mm以上の地域もあります。

 また、美濃地方や飛騨南部では夏季に顕著な高温となることがあり、日最高気温として、美濃では41.0℃(2018年8月8日)、金山では41.0℃(2018年8月6日)、多治見では40.9℃(2007年8月16日)を観測しました。岐阜県は日本のアメダス最高気温上位に3地点もランクインしている唯一の県です。(2022年8月時点)

年平均気温の平年値分布

年降水量の平年値分布

最深積雪の平年値分布

図は、気象庁メッシュ平年値(1991年~2020年)より描画