・近年広島県内及び周辺で発生した地震について

 図1は2000年~2021年までの最近22年間に震度1以上を観測した地震の分布を示したものです。吹き出しを付けた地震は最大震度5強以上を観測した地震です。
 地震の発生した深さを35kmまでの比較的浅い地震()とそれより深い地震()で示しています。図1を見ると、島根県東部および鳥取県西部、広島県北部では陸域の浅い場所()で地震が多く発生していることがわかります。「平成12年(2000年)鳥取県西部地震」などです。
 一方、広島県の南西部の安芸灘周辺では、()で示すように40㎞より深い場所で地震が発生しており、「平成13年(2001年)芸予地震」(広島県内で最大震度6弱を観測)に代表されるように、マグニチュード6を超える地震も発生しています。
 図2は、図1の地震の東西断面図になります。断面図を見ることにより、地震の発生している深さがわかります。
 図3は、図1の範囲で発生した地震により広島県で震度4以上を観測した地震の発生状況経過図です。周辺の地震活動により広島県では時々震度4以上を観測していることがわかります。

震央分布図
図1 震央分布図(2000年1月1日~2021年12月31日、深さ≦100km)震度1以上を観測した地震を表示、
吹き出しは最大震度5強以上を観測した地震
(図中の橙細線は、地震調査研究推進本部の長期評価による活断層を示す)

東西断面図
図2 図1の東西断面図(吹き出しは最大震度5強以上を観測した地震)

発生状況経過図
図3 図1の地震の中で広島県で最大震度4以上を観測した地震の発生状況経過図(縦軸は震度 横軸は期間を示す)