・広島県に被害を及ぼす地震のタイプ(3)
陸のプレート内の浅い地震(広島県北部周辺の地震について)

 広島県北部周辺では陸域の浅い所で発生する地震により被害が発生した例があります。
1919年11月1日に広島県北部の三次付近でマグニチュード5.8の地震が発生し(図1の白い吹き出しで表しています)、煉瓦窓の破損・土蔵壁の亀裂・石垣の小破壊・石碑の転倒などの被害があったとされています。(引用 日本被害地震総覧 599-2012)
 また、1930年12月20日にマグニチュード6.1の地震が発生、2011年11月21日にもマグニチュード5.4の地震が発生(図1の白い吹き出しで表しています)するなど、図2で見ると広島県北部周辺ではマグニチュード6程度の地震が時々発生していることがわかります。(図中に吹き出しで同じ色(桃色・緑色・水色・黄色)を付けている地震は、発生した間隔が近い地震です。)

震央分布図
図1 震央分布図(1919年1月1日~2021年12月31日、M≧5.0、深さ≦100km)
発生した期間が近い地震に同じ色(桃色・緑色・水色・黄色)の吹き出しを付けた。
(図中の橙細線は、地震調査研究推進本部の長期評価による活断層を示す)

地震活動経過図
図2 図1の地震活動経過図
縦軸はマグニチュード 横軸は期間を示す