気象証明・鑑定について

気象証明について

 広島地方気象台では、観測した事実について証明書を発行しています。気象証明は、落雷による電子機器の故障、強風による船舶の 破損等の自然災害に遭った際の保険請求のほか、裁判等の資料としてもご利用いただいています。 発行される証明書の見本(PDF)

  

証明できる主な観測事実

    ○気温  ○降水量  ○風向・風速  ○日照時間  ○雷の観測事実  など

  ※保険請求の際に使われることが多いのですが、保険会社によっては観測デ-タのコピ-でも可というところもあるようですので、事前に保険会社にご確認されることをお勧めします。(気象証明は手数料が必要となります)
  ※各気象台の管轄外の海上におけるものや、広い範囲にまたがる場合の気象鑑定等は気象庁本庁で扱っています。

  

証明書が発行されるまで

1.気象証明が必要な場合

 まずは、証明・鑑定を受けようとする事実について、証明書や鑑定書の発行が可能であるか等、防災管理官室(082-223-3953)に お問い合わせください。証明・鑑定の区別、観測事実の有無や観測地点について等御相談させていただきます。

 御相談いただいた内容に基づき、必要事項を記載した「証明・鑑定依頼書」を提出していただきます。
 申請方法は、以下の3通りあります。
  ○防災管理官室窓口にお越し頂いて申請
  ○郵送による申請
  ○インターネットを利用した「e-Gov電子申請システム(電子政府の総合窓口)」による申請

2.気象証明等の依頼書の入手と郵送など

 『証明・鑑定依頼書(PDF/DOCX形式)』を入手し、証明を受けようとする事実・目的・必要通数等を記入していただきます。『証明・鑑定依頼書』は 気象台に用意してあります。  記入例(PDF)

  証明手数料は1通(5枚まで)につき5,300円分の政府発行の収入印紙(郵便局等で販売しています)が必要です。
※郵送による申請の方は、簡易書留に「証明・鑑定依頼書」と返信用封筒に切手を貼ったものを同封して郵送してください。
インターネットにより申請を希望される方は、e-Gov電子申請システム(電子政府の総合窓口) の利用方法を確認のうえ、気象台へお問い合わせください。

3.手数料の納付について

 納付方法は収入印紙(政府発行、郵便局等で販売しています)を、窓口で提出または郵送するか、財務省の Pay-easy(ペイジー) を利用した納付を選択していただきます。
 詳しくは、e-Gov電子申請システム(電子政府の総合窓口)のホームページをご覧になってください。

依頼書を窓口で提出または郵送の場合
気象証明 1通(5枚まで)5,300円(※5枚を超える場合は5枚ごとに5,300円必要です。)
気象鑑定 1通(5枚まで)7,900円(※5枚を超える場合は5枚ごとに7,900円必要です。)
インターネットを利用して申請した場合
気象証明 1通(5枚まで)5,200円(※5枚を超える場合は5枚ごとに5,200円必要です。)
気象鑑定 1通(5枚まで)7,800円(※5枚を超える場合は5枚ごとに7,800円必要です。)

4.証明・鑑定書の発行及び受取方法について

 依頼書を受付後、1週間~2週間程度で証明書を発行致します。なお、鑑定や依頼内容が多岐にわたる場合は数ヶ月程度かかることもありますので、予めご了承ください。
 発行できる状態になりましたら担当者から電話連絡にてお知らせします。気象台で受け取りの場合、受取場所は防災管理官室になります。
 郵送を希望される場合は、依頼書の提出時(e-Gov電子申請システム(電子政府の総合窓口)利用時は申請後)に必要な金額の切手等を貼った返信用封筒を添えて提出してください。
 郵送料は簡易書留での返信となるため25gまでの場合434円分の切手が必要です。(定型の封筒にB4サイズの普通紙を3枚同封すると、およそ25gになります)。証明書の枚数によって返信時の郵送料が変わりますので、 提出する前に気象台にお問い合わせください。

※郵送による申請をされる場合は、依頼申請の際に郵送する簡易書留に上記の返信用の簡易書留を同封してください。

参考:雷災害等による保険請求について

 気象台には「○月○日の落雷で電化製品が壊れたので、保険請求のため落雷証明が欲しい。」等の問い合わせがありますが、気象台では落雷証明の発行はしておりません。(落雷証明とは民間気象会社で発行している 証明書のようです。落雷証明が必要な場合は民間の気象会社等にお問い合わせください。) 『民間の気象事業者について』(気象庁ホームページ)へのリンク

 気象台では、雷の観測は人間が行っているため、広島県の場合は、広島地方気象台(広島市中区上八丁堀)で観測した観測事実を証明する気象証明(手数料が5,300円程度必要)を発行することになります。
 保険会社では気象証明までは必要ではなく、広島地方気象台で雷を観測した事実が記載されている「地上気象観測(日表)原簿の写し」を添付すればよい場合がありますので、事前に保険会社にご確認されることをお勧めします。
 なお、気象官署で観測した事実は『過去の気象データ検索』のページで年月日を指定し1時間ごとの値を表示することで確認することができます。

奥書証明について

 依頼者が、あらかじめ証明を受けようとする事実を依頼書に記載され、記載事項と気象官署の保有する原本と照合した結果、誤りがなければ依頼書の末尾に奥書して奥書証明を発行もできます。この場合、依頼書は発行希望通数に 1通を加えた通数が必要になります。手数料は1通につき5,300円です。

気象鑑定について

 気象官署では、観測資料をもとに自然現象を推定する「気象鑑定」も行っています。
例えば、「広島市中区上八丁堀6-30における○月○日○時の気温」の場合は、その場所に広島地方気象台の観測地点がありますので気象証明を発行し、「広島駅前における○月○日○時の天気」については、広島駅前に観測点がありませんので、 気象鑑定を発行することになります。ただし、技術的にみて判断の困難なものは、鑑定をお断りする場合もあります。