金沢地方気象台長からのご挨拶

台長メッセージ  前年度から引き続き、金沢地方気象台長の職を務めるにあたり、一言ご挨拶申し上げます。

 令和6年能登半島地震につきましては、令和7年12月末に公費解体が一部を除き完了し、復興に向けた大きな節目を迎えました。私自身も能登を訪れる機会を得て、地域ごとにあゆみ具合は異なりますが、一歩一歩復興への足音を感じています。昨年、本格的に再開した宇出津のあばれ祭りでは、地域の皆さまの力強さと、復興へ向かう熱意を強く感じました。
 一方、職務におきましては、昨年10月に金子国土交通大臣の奥能登視察に同行し、被災現場や仮設住宅の状況を拝見する機会がありました。復旧・復興が着実に進む一方で、依然として災害に脆弱な状況が残されていることを改めて認識し、防災・減災への継続的な取組の重要性を改めて感じております。
 こうした中、令和8年5月下旬から気象の警報などの防災気象情報が新しくなります。これまで、自治体が発令する避難情報の警戒レベルと防災気象情報との関係が分かりにくいとの指摘がありましたが、今回の見直しでは、名称から警戒の度合いがより直感的に理解できるよう整理されました。その概要は下図の通りとなっています。特に新設される「危険警報」は、警戒レベル4相当の情報として位置付けられ、重大な災害発生の危険性が高まっていることを示すもので、自治体が避難指示発令を検討する段階となります。近年、石川県では線状降水帯による大雨災害が毎年のように発生しており、新しい防災気象情報を正しく理解し、早めの行動につなげていただくことが重要となります。
 金沢地方気象台は、今後も自治体や関係機関の防災対応を支援するとともに、報道機関や気象庁ホームページ等を通じて、分かりやすく的確な情報提供に努め、県民のみなさまの安全・安心の確保に取り組んでまいります。
 能登の着実な復興と、石川県のさらなる発展を祈念し、挨拶とさせていただきます。

令和8年4月 金沢地方気象台長 田中 恵信

新たな防災気象情報