高知地方気象台長の部屋

「防災の日」にあたって(令和3年9月1日)

台長写真

室戸岬レーダーがとらえた第二室戸台風の眼(1961年9月16日09時12分)

高知地方気象台ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
高知地方気象台長の佐伯亮介(さえきりょうすけ)です。

9月1日は「防災の日」です。
「防災の日」は、台風、大雨、洪水、高潮、地震、津波等の災害についての認識を深め、これに対する備えを充実することを目的として、昭和35年(1960年)に設けられました。 そして、その翌年の昭和36年9月には、
「第二室戸台風」が来襲し、高知県をはじめとする各地に甚大な被害をもたらせました。
本年は、この台風の来襲から60年目にあたります。改めて台風への備えについて、点検をお願いしたいと思います。

いざという時のために、自分が住んでいる所がどのような状況になるのか最新のハザードマップ(災害予測地図)で確認しておくことや、避難場所や避難経路の事前確認、非常用食料や持ち出し品等の用意など、常日頃から災害への備えをすることが重要です。

高知地方気象台においても、高知県や市町村、防災関係機関や報道関係機関の皆様と共に職員一丸となり、引き続き、次の取り組みを推進してまいります。
・ 関係機関と「顔の見える関係」の構築・連携の深化を図ります。
・ 日頃から受け手の皆さまの視点に立ち、分かりやすい防災気象情報の提供、解説に努めます。
・災害発生のおそれや災害発生時には、きめ細かな防災気象情報を提供するなど、防災機関の応急復旧活動の支援に努めます。


新年度のご挨拶(令和3年4月1日)

台長写真

   令和3年3月29日 高知城三ノ丸

高知地方気象台ホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
高知地方気象台長の佐伯亮介(さえきりょうすけ)です。

 高知県は、自然豊かな地域である一方、自然の厳しさも併せ持つ地域であり、過去には、土砂災害や洪水害、地震や津波等により多くの方々の命が奪われています。 近年は、大雨等の気象現象が局所化、激甚化し、大雨・台風や地震などによる様々な災害が発生しています。
 特に、南海トラフ地震は、30年以内の発生確率が70~80%と、発生の緊迫度が増しており、その対策が喫緊の課題であることは言うまでもありません。
 このような大雨・台風や地震などによる被害を防止・軽減し、県民のみなさまの安心・安全を確保するため、高知地方気象台では、高知県や県内34の市町村、防災関係機関や報道関係機関と共に職員一丸となり、次のような取り組みを推進してまいります。

・ 日頃から皆さまの視点に立ち、分かりやすい防災気象情報の提供、解説に努めます。
・ 関係機関と「顔の見える関係」の構築・連携の深化を図ります。
・ 防災気象情報の利活用などについて、講習会や住民向けの周知広報活動に積極的に取り組み、“防災”の普及啓発
 を推進します。
・ 災害発生のおそれや危険が差し迫った場合や災害発生時には、きめ細かな防災気象情報を提供するなど、防災機
 関の防災活動を支援します。