気候の変動をみる

気温の長期的な変化
日本の平均気温は、1989年（明治31年）以降では100年あたり1.21℃（統計期間：1898～2018年）の割合で上昇しています。特に、1990年代以降、高温となる年が頻繁にあらわれています。 日本の気温上昇が世界の平均（100年あたり0.73℃、速報値、統計期間：1891～2018年）に比べて大きいのは、日本が、地球温暖化による気温の上昇率が比較的大きい北半球の中緯度に位置しているためと考えられます。
年平均気温の長期的な変化（高知）
高知地方気象台の観測による年平均気温は、 長期的に有意に上昇を示しており、100年あたり1.5℃（統計期間：1886～2018年）の割合で上昇しています。気温の変動は地球温暖化の影響や 観測所が都市部にあることによるヒートアイランドの影響があり、さらに数年～数十年程度の時間規模で繰り返される自然変動が重なっていると考えられます。
棒グラフは各年の基準値（1981-2010年の30年平均値）からの偏差、青い折れ線は偏差の5年移動平均、 赤い直線は長期変化傾向を示しています。 高知地方気象台における年平均気温の経年変化（1886～2018） 高知の年平均気温 ： 17.0℃ （1981～2010年の平均値）

このページのトップへ

季節別の平均気温の長期的な変化（高知）
季節別の平均気温も四季すべてで長期的に有意に上昇しています。 春（3月～5月）、夏（6月～8月）、秋（9月～11月）の上昇が大きいです。

棒グラフは各年の基準値（1981-2010年の30年平均値）からの偏差、青い折れ線は偏差の5年移動平均、 赤い直線は長期変化傾向を示しています。
高知地方気象台における春（3月～5月）平均気温の経年変化（1886～2018） 高知の春平均気温 ： 15.4℃ （1981～2010年の平均値）	高知地方気象台における夏（6月～8月）平均気温の経年変化（1886～2018） 徳島の夏平均気温 ： 25.7℃ （1981～2010年の平均値）
高知地方気象台における秋（9月～11月）平均気温の経年変化（1886～2018） 高知の秋平均気温 ： 19.3℃ （1981～2010年の平均値）	高知地方気象台における冬（12月～2月）平均気温の経年変化（1887～2018） 高知の冬平均気温 ： 7.4℃ （1981～2010年の平均値）

このページのトップへ （平成28年9月掲載） （平成31年3月更新）