甲府地方気象台では、季節の遅れ進みや、気候の違い、変化など総合的な気象状況の推移を把握するため、初霜・初氷・初雪及び富士山と甲斐駒ヶ岳の初冠雪の観測を行っています。 今年と昨年の記録は下の表の通りです(平年は2020年平年値)。 なお、観測方法の変更に伴う措置や統計の期間について、このページの下の補足説明・用語解説に主なものを掲載しています。 例えば、初雪の最早・最晩は、2019年からの観測方法の変更に伴い統計を切断しています。
気候・気象観測統計
このページでは、気候や気象観測統計に関する事項をご案内します。
目次
季節現象の観測の記録
現象 | 2023寒候年 | 2022寒候年 | 平年 | 最早 | 最晩 |
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富士山の初冠雪 | 2022年9月30日 | 2021年9月26日 |
10月2日 | 2008年8月9日 | 2016年10月26日 |
甲斐駒ヶ岳の初冠雪 | 2022年10月25日 | 2021年10月20日 | 10月30日 | 1951年9月26日 | 1993年11月24日 |
初霜 | 2022年10月26日 | 2021年10月24日 | 11月8日 | 1922年10月12日 | 2015年11月27日 |
初氷 | 2022年11月17日 | 2021年10月24日 | 11月13日 | 1988年10月14日 | 2003年12月4日 |
初雪 | 2022年12月17日 | 2021年12月4日 | 12月11日 | (1922年11月16日) | (1916年2月7日) |
※富士山特別地域気象観測所の日平均気温の最高値が出現した日以降に、初めて冠雪を観測した日を初冠雪としています。 昨年においては、8月4日に日平均気温の最高値が出現したものとし、9月7日に初冠雪を観測しましたが、その後、9月20日に日平均気温の最高値が更新されたため、9月7日の初冠雪は見直しとなりました。
●これまでの記録
・霜・氷・雪の初日と終日の記録[PDF]
・富士山と甲斐駒ヶ岳の初冠雪の観測記録[PDF]
生物季節観測の記録
気象庁では、季節の遅れ進みや、気候の違い、変化など総合的な気象状況の推移を把握するため、全国の気象官署で統一した基準により植物の状態が季節によって変化する現象について生物季節観測を行っています。 甲府地方気象台における今年と昨年の観測記録は下の表(平年は2020年平年値)の通りです。 なお最早・最晩以外の起日については、年界を越えて翌年にずれ込んで発生した現象についても、当年の欄に発生年月日を記述しています。
種目 | 現象 | 2022年 | 2021年 | 平年 | 最早 | 最晩 |
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うめ(白梅) | 開花 | 2022年3月2日 | 2021年2月15日 | 2月24日 | 1981年1月24日 | 1984年3月15日 |
そめいよしの | 開花 | 2022年3月21日 | 2021年3月18日 | 3月25日 | 2002年3月17日 | 1984年4月12日 |
そめいよしの | 満開 | 2022年3月28日 | 2021年3月29日 | 4月2日 | 2002年3月22日 | 1984年4月16日 |
あじさい | 開花 | 2022年6月24日 | 2021年6月9日 | 6月22日 | 2021年6月9日 | 2006年7月8日 |
すすき | 開花 | 2022年8月29日 | 2021年8月30日 | 8月24日 | 1979年7月29日 | 1989年9月15日 |
いちょう | 黄葉 | 2022年11月21日 | 2021年11月24日 | 11月17日 | 1957年10月24日 | 2019年12月2日 |
いちょう | 落葉 | 2022年12月1日 | 2021年12月3日 | 12月2日 | 1965年11月6日 | 2013年12月13日 |
いろはかえで | 紅葉 | 2022年12月1日 | 2021年11月19日 | 11月29日 | 1953年10月11日 | 2015年12月7日 |
いろはかえで | 落葉 | 2022年12月15日 | 2021年12月13日 | 12月18日 | 1953年10月16日 | 2021年1月27日 |
●これまでの記録
・生物季節観測の情報(気象庁ホームページ)
●お知らせ
・令和3年(2021年)1月より生物季節観測は植物の6種目9現象を対象とした観測に変更しました(令和2年11月10日付気象庁大気海洋部発お知らせ関連)。
・令和4年(2022年)12月1日にそめいよしのの標本木を変更しました(令和5年1月11日付甲府地方気象台発お知らせ関連)。
農業気象速報(旬報)
甲府地方気象台は山梨県と共同で、気象現象に起因する農業災害の防止・軽減並びに気象データの利用による農業技術の合理化及び生産性の向上を目的に、農業機関及び農業生産者への情報提供のため「農業気象速報」を毎旬(月3回)発行しています。 なお、本資料は速報値であり、後日訂正することがあります。
●お知らせ
平成30年3月、農業気象災害が起きやすい気象条件等を解説した農業に役立つ気象情報の利用の手引き(関東甲信地方版)[PDF:5.99MB]を公開しました。
山梨県の気象概況
山梨県の月の気象をまとめた資料です。月1回発行しています。 このページでは、今年と昨年分を掲載しています。 なお、本資料は速報値であり、後日訂正することがあります。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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2023年 | ||||||||||||
2022年 |
四季の天候
山梨県の春(3月~5月)、夏(6月~8月)、秋(9月~11月)、冬(12月~翌年2月)の気象をまとめた資料です。 各資料は、3月、6月、9月、12月の4回発行しています。 このページでは、今年と昨年分を掲載しています。 なお、本資料は速報値であり、後日訂正することがあります。
気象年報
山梨県の年の気象をまとめた資料です。年1回発行しています。 このページでは、3年分を掲載しています。 なお、本資料は速報値であり、後日訂正することがあります。
- 山梨県気象年報 令和4年(2022年)[PDF]
- 山梨県気象年報 令和3年(2021年)[PDF]
- 山梨県気象年報 令和2年(2020年)[PDF]
●天気出現率について
大気現象、日降水量、日平均雲量から割り出した日別天気出現率は、東京管区気象台の天気出現率のページに掲載しています。
気候変動や地球温暖化に関する取り組み
甲府地方気象台では、気候変動や地球温暖化に関する知識の普及、情報の利用の促進、統計・調査に係る取り組みを行っています。
●気候変動に関する17都県別リーフレット
東京管区気象台は「日本の気候変動 2020」(文部科学省、気象庁)等の最新の知見にもとづき、関東甲信・北陸・東海地方各都県の気候変動の現状と将来予測をまとめたリーフレットを公開しました。
東京管区気象台ホームページの気候変動に関する17都県別リーフレットのページに掲載しています。
気候変動対策の基礎的な資料として、ご活用ください。
気候に関連する有識者会議
気象庁は、平成19年から「異常気象分析検討会」を運営しています。 この検討会は、平成18年豪雪のような社会経済に大きな影響を与える異常気象が発生した場合に、大学・研究機関等の専門家の協力を得て、異常気象に関する最新の科学的知見に基づく分析検討を行い、その発生要因等に関する見解を迅速に公表することを目的としています。 (異常気象分析検討会のページへ)
補足説明・用語解説
気候・気象観測統計に関する補足説明や用語解説です。詳しくは知識・解説のページに掲載しています。
●初雪の統計について
2019年2月以降の甲府地方気象台における初雪の観測は、目視観測から「観測機器による自動観測」に変更しています。
このため、初雪の平年値は、観測方法の変更前の目視観測データを自動観測相当データで補正した値となっています。
また、統計開始からの極値・順位値(雪の初終日の最早・最晩)の統計を切断しています。
詳しくは、気象観測統計の解説の「3.4.1(12) 大気現象」に記載しています。
●寒候年について(年の統計)
寒候年の統計は、特に断りがない限り、前年8月から当年7月までの1年間について行います。
これは降雪の深さや積雪の深さなど、主に冬季に観測する要素については年をまたいで統計を行う必要があるためで、例えば2003年8月から2004年7月までの1年間を2004寒候年といいます。
●暖候期と寒候期(季節の統計)
寒候年とは別に、前年の秋頃から当年の春頃に至る期間を「寒候期」といいます。
統計期間は特に断りがない限り、10~3月です。また、春頃から秋頃に至る期間を「暖候期」といいます。統計期間は特に断りがない限り、4~9月です。
このページに関するお問い合わせ先
甲府地方気象台 担当:調査官
電話番号:055(222)9101