
京都地方気象台のホームページをご利用いただきありがとうございます。気象台長の野村武司です。
9月1日、気象庁は「2025年の梅雨入り・明け及び夏(6~8月)の記録的高温について」報道発表を行いました。
これによると今年の近畿地方の梅雨入りは5月17日頃(確定値)、梅雨明けは6月27日頃(確定値)と共に平年よりかなり早く、 記録のある昭和26年(1951年)以降、最も早くなりました。 梅雨明け後は、背の高い高気圧に覆われて連日猛暑が続いたため、6月から8月の平均気温は記録的な高温となりました。
これからは、一年で最も台風が発生しやすい季節となります。 近年、地球温暖化の影響も加わり、台風は勢力を落とさず日本付近に接近・上陸する傾向があり、場合によっては日本近海で熱帯低気圧が急速に発達して台風となり上陸することもあります。 台風接近時には、最新の台風情報をご確認ください。 また、秋雨前線の影響も加われば、広範囲で大雨となるおそれがあります。 線状降水帯の発生で局地的に大雨となり、短い時間に平年の降水量を大きく上回る事もありますので、気象台が発表する防災気象情報に留意してください。 災害の危険があるときには、自治体から発表される情報に従って避難行動をとっていただくようお願いいたします。
令和7年9月 京都地方気象台長 野村 武司