京都府の災害事例

平成30年9月4日の台風第21号による暴風について

台風第21号は、8月28日09時に南鳥島近海で発生し、急速に発達しながら日本の南海上を西進から北西進し、30日15時には「非常に強い」勢力となり、31日09時にはマリアナ諸島付近で「猛烈な」勢力に発達しました。 その後、高知県を暴風域に巻き込みながら北上し、「非常に強い」勢力を保ったまま9月4日12時頃徳島県南部に上陸しました。その後も北に進み、14時頃には兵庫県神戸市付近に上陸し、15時には日本海へ抜けました。 台風が「非常に強い」勢力を保ったまま日本に上陸するのは平成5年台風第13号以来です。この台風により、京都府では4日昼過ぎから暴風となり、京都市中京区で日最大瞬間風速39.4メートル、日最大風速21.8メートルを観測しました。 また、京田辺では日最大瞬間風速34.4メートル、日最大風速19.2メートルを観測し、これまでの記録を更新した他、南丹市の2地点で日最大瞬間風速、日最大風速の記録を更新しました。 この暴風の影響で、京都府内では、負傷者28名、住家の一部損壊392棟、鉄道の運転見合わせ、道路の通行規制、停電等の被害が発生しました。【被害状況は、京都府災害対策本部調べ:9月5日10時現在】
6日から10日にかけて、西日本に停滞した前線に向かって南から暖かい湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となり京都府では大雨となりました。 気象台の観測地点では、6日21時から10日24時までの総降水量が京丹後市間人で226.5ミリ、福知山市三和で206.0ミリ、京都市京北で190.5ミリと9月の月降水量の平年値を超えました。また、京都市京北では最大1時間降水量58.5ミリを観測し、9月の1位を更新しました。 この他、記録的短時間大雨情報を3回発表しました。この大雨の影響で、京都府内では半壊1棟、床上浸水6棟、床下浸水66棟などの住家被害が発生しました。【10日14時00分現在:京都府災害対策本部調べ】

資料 作成者 作成日 概要
2018年9月4日の京都府 における強風 大雨 強雨 による強風害 浸水(海水)害 浸水害 京都地方気象台 2020-01-16 2018年9月4日の京都府 における強風 大雨 強雨 による強風害 浸水(海水)害 浸水害
平成30年9月4日の台風第21号による暴風について(京都府の気象速報) 京都地方気象台 2020-01-16 平成30年9月4日の台風第21号による暴風について(京都府の気象速報)
平成30年9月6日から10日にかけての前線による大雨について(京都府の気象速報) 京都地方気象台 2020-01-16 平成30年9月6日から10日にかけての前線による大雨について(京都府の気象速報)