【2020年度の取組み】
関係機関とのトップ会談   ~ 相互理解を図ることでより円滑な連携に向けて ~
 気象台は、防災関係機関や報道各社を訪問し、防災気象情報や気象データの利活用と具体的な連携・協力について懇談を行い、関係の強化を図っています。
2020年11月9日 大洲河川国道事務所を訪問しました
 11月9日に大洲河川国道事務所を訪問し、秋山慎吾所長と懇談を行いました。
 大洲河川国道事務所とは、肱川の洪水予報を共同で行っていることから、肱川のタイムラインについても協力関係にあり、今年度も、令和2年7月豪雨や、台風第9・10・14号等の接近の際に、肱川流域緊急タイムライン加盟機関とのWeb会議で情報交換をするなど、連携を進めていました。
 今年度は、台風の上陸や大きな被害もなかったものの、肱川流域の各市町や防災機関と事前準備をしっかりと行い、体制をとれていたことは重要で、来年度以降も引き続き協力関係を続け、肱川流域の防災に寄与していくことを確認しました。
 最後に、自然災害に対してワンチームで対応する決意を共有するため、所長と台長だけでなく、担当職員も含めた写真撮影を行いました。
2020年6月24日 南海放送を訪問しました
 南海放送の田中和彦代表取締役社長(現:代表取締役会長)及び大西康司取締役専務執行委員(現:代表取締役社長)とお会いし、当台における報道機関との連携や令和2年度の地域防災力支援の取り組み状況を説明し、平時における地域住民への普及啓発と顕著な気象状況の際の防災気象情報の伝達について、引き続きの協力をお願いしました。
 田中社長からは、避難勧告が発令されても避難所へ向かう人が少ないという問題もあり、どのようなトーンで伝えるべきか、様々な観点から検討を重ねている。住民の避難判断に関わる報道は、地域報道の大きな役割であるため、力を注いでいると述べられました。
 気象台からは、台風接近の際は台風情報の読み上げだけではなく、気象庁ホームページの危険度分布とハザードマップから、市町のどこが危ないかを伝えていただき、避難行動に結びつくような呼びかけをお願いしたいと伝えました。
 また、全員避難とは、全ての住民が避難所へ移動するという意味ではなく、危ない場所にいる人が、難を避けることであり、土砂災害や洪水の危険のない家にいることや緊急時には2階に上がることが避難となることを知ってほしいとお伝えしました。
 最後に、住民の命を守るためにも、防災機関として今後も引き続き協力していくことを確認し、参加者で写真撮影を行いました。
2020年6月23日 松山河川国道事務所を訪問しました
 6月23日に松山河川国道事務所を訪問し、西野毅所長と懇談を行いました。
 松山河川国道事務所とは重信川の指定河川洪水予報を共同で行っており、日頃から重信川流域の防災に資するための協力関係にあり、梅雨本番を前に連携強化を図りました。
 特に、平成29年度の重信川の水位上昇で危険性が高まったことや、平成30年7月豪雨などで、自治体も市民も危機感をもっており、防災機関としてしっかりと連携していくことが重要であることを確認しました。
 また、今年度から特別警報解除後に気象台と共同で河川情報を発表するなど、新たな施策も始まることから、的確な洪水予報を行えるよう、トップから担当者までが顔の見える関係を築いていくこととしました。
 最後に、自然災害に対してワンチームで対応する決意を共有するため、所長と台長だけでなく、担当職員も含めた写真撮影を行いました。
2020年3月13日 愛媛大学防災情報研究センターを訪問しました
 愛媛大学大学院理工学研究科 環境建設工学コース 教授の森脇亮センター長とお会いし、今後の愛媛大学と松山地方気象台のさらなる連携について意見交換を行いました。
 当台及び気象庁の業務概要と衛星画像や数値予報結果の可視化について説明したところ、森脇センター長は非常に興味を示され、環境建設工学科研究室でこれまで行われた以下の研究内容について詳しくご紹介くださいました。

・ヒートアイランド現象と集中豪雨、雲との関係
・都市気候の解明
・WRF(Weather Research and Forecasting model)を使ったシミュレーション

 今回の会談により、防災に関する啓発活動の連携強化や共同研究の実現に向けて、認識の共有を図ることができました。
2020年2月19日 あいテレビを訪問しました
 左納和宜代表取締役社長とお会いし、当台における報道機関との連携や今年度の地域防災力支援の取り組み状況を説明し、平時における地域住民への普及啓発と顕著な気象状況の際の防災気象情報の呼びかけについて、引き続きの協力をお願いしました。
 左納社長は、災害が起きる前に地域を特定してリアルタイムで危険度を示し、住民一人ひとりに命を守る行動を直接訴えかける報道を目指したいと話されました。また、大雨や台風接近の最中に外出して命の危険にさらされるような行動に対しても報道で抑止できればとも述べられました。
 さらに、正確な防災報道の重要性についても言及されましたので、防災報道連絡会を通じて防災気象情報等の説明会や勉強会を引き続き開催するなど気象台の協力についてお伝えしました。
 併せて、今年開催を検討している当台の創立130周年イベントの広報をお願いしました。
 最後に左納社長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年2月4日 富郷ダム管理所を訪問しました
 花木幸仁所長とお会いし、富郷ダムの概要、事前放流や緊急放流に必要な時間、関係機関との連絡体制などについてお聞きしました。
 花木所長からは、気象庁の降水予想精度向上を実感しており、大雨の可能性の早期言及は大いに助かるとのお言葉をいただきました。また、線状降水帯の予想実現のご要望もいただきました。
 その後も、台風や大雨の予報技術、予測精度、予報現業作業の実際、過去事例、やまじ風、気象庁の人員・予算など多岐に渡りご質問いただきました。

 最後に花木所長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年2月4日 柳瀬ダム管理支所を訪問しました
 清水正仁支所長(右写真)とお会いし、柳瀬ダムの概要、洪水調節の状況、関係機関との連絡体制などについてお聞きしました。
 また、吉野川ダム統合管理事務所の福田浩事務所長(左写真)にお越しいただいており、銅山川の3つのダムの貯水量管理と放流調節を統括していることなどをお聞きしました。さらに、12時間前にダム流域の降水予想があれば助かるとのご要望もいただき、大雨時の見通しなどの問い合わせ先をお伝えしました。
 最後に福田事務所長と清水支所長のお二人と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年2月4日 新宮ダム管理所を訪問しました
 吉武一夫所長とお会いし、新宮ダムの設備や取水・分水の状況、洪水調節などの業務内容をお聞きしました。
 吉武所長からは、線状降水帯の予想についてご質問があり、発生機構などを説明するとともに大雨時の見通しなどの問い合わせ先をお伝えしました。

 最後に吉武所長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年1月29日 伊方原子力発電所を訪問しました
 伊方発電所を訪問し、池田修司安全管理部長から発電所の運用管理についてお聞きしました。
 その後、伊方ビジターズハウスと発電所内の施設を案内していただき、原子力発電所の仕組みや設備について詳しく説明を受けました。

 最後に池田安全管理部長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年1月29日 愛媛県オフサイトセンターを訪問しました
 愛媛県オフサイトセンターを訪問し、上杉誠副所長と会談をするとともに、原子力災害対策本部が設置される全体会議室や施設を見学させていただきました。
 上杉副所長からは、オフサイトセンターの業務や人員・管理体制のご説明があり、気象解説資料の重要性についてご意見をいただきました。

 最後に上杉副所長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年1月22日 松山海上保安部を訪問しました
 林一馬部長と会談し、海上保安業務全般について説明を受けるとともに、「2019年の台風」と題して話題提供を行いました。話題提供には、松山海上保安部から15名と松山市消防局西消防署から15名の参加がありました。
 また、巡視船「いよ」を見学させていただき、船内・船外の設備や乗船業務についてお聞きしました。

 最後に林部長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年1月17日 来島海峡海上交通センターを訪問しました
 花野一誠所長とお会いし、海上交通センターの業務概要をお聞きしました。
 同センターには、昨年5月29日に気象観測資料に関する打ち合わせで訪問しており、その際「気象衛星ひまわりによる霧の監視」の講演を行いましたが、昨年11月に前所長が異動されたことから、再度出向きました。
 花野所長からは海上交通センターの業務説明を受けるとともに、昨年の講演のお礼をいただきました。

 最後に花野所長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年1月17日 今治海上保安部を訪問しました
 木川嘉将部長とお会いし、今治海上保安部の組織、所属艇、担当水域など業務概要をお聞きしました。
 木川部長からは、気象台が協力している出前講座に対して謝辞をいただくとともに、気象衛星の運用や費用等についてのご質問がありました。

 最後に木川部長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年1月17日 玉川ダム管理事務所を訪問しました
 石丸敬三所長とお会いし、玉川ダムの諸元や構造・設備、治水・利水状況、降水量と水位の関係や過去の大雨時の対応などをお聞きしました。
 石丸所長からは、玉川ダムは規模が小さいことから、放流の事前調整は1日前でも間に合うが、ダム操作には高解像度の降水量予想資料が必要とのご意見をいただき、局地数値予報モデルについて詳しく説明しました。

 最後に石丸所長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年1月17日 台(うてな)ダム管理事務所を訪問しました
 阿部成久所長とお会いし、台ダムの設備や治水・利水状況、降水量と水位の関係や過去の大雨時の対応などをお聞きし、操作室の見学もさせていただきました。
 阿部所長からは、台ダムは流域面積が狭いため、高解像度の数値予報モデルによる降水量予報資料があれば助かるとのご意見をいただきました。

 最後に阿部所長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年1月15日 石手川ダム管理支所を訪問しました
 西山智支所長とお会いし、石手川ダムの設備や特性、取水状況、重信川への影響、過去の大雨時における洪水調節などの対応、降水量とダムの水位の関係などの話をお聞きしました。
 西山所長からは、線状降水帯のメカニズムや降水量の予報値などについて質問があり、平成30年7月豪雨や令和元年台風第10号などの実例を踏まえ、回答しました。

 最後に西山支所長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2020年1月10日 重信川砂防出張所を訪問しました
 郷田正博所長とお会いし、重信川直轄の砂防事業の詳細や防災活動、東温市との情報交換や県内での広報活動について話をお聞きしました。
 また、実際の事業現場(池ヶ谷・荒木谷)の見学もさせていただきました。
 その後、郷田所長を気象台に案内し、施設見学及び気象業務の紹介、平成30年7月豪雨や令和元年台風第10号の説明などを行いました。

 最後に郷田所長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2019年12月4日 野村ダム管理事務所を訪問しました
 川西浩二所長とお会いし、ダム管理に必要とされる気象情報の内容や種類などをお聞きしました。
 ダム施設を見学した際、ダム操作の具体的な方法などを教えていただきました。また、気象台が発表する情報の詳細について説明を行い、来年の出水期に向けてホットラインを構築しました。

 最後に川西所長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2019年12月4日 山鳥坂ダム管理事務所を訪問しました
 麓博史所長とお会いし、肱川流域緊急タイムライン策定の取り組みについて意識合わせを行いました。
 また、ダム管理に必要とされる気象情報の内容や種類、ダム操作の具体的な方法などをお聞きし、気象台が発表する情報の詳細について説明しました。さらには、来年の出水期に向けてホットラインを構築しました。

 最後に麓所長と固い握手を交わし、今後の協力について確認しました。
2019年9月25日 NHK松山放送局を訪問しました
 大美慶昌局長と坪井蘭平副局長にお会いして、当台における報道機関との連携や今年度の地域防災力支援の取り組み状況について説明し、防災担当者向け気象防災ワークショップの広報を含め、防災気象情報の普及啓発と情報伝達について、引き続きの協力を仰ぎました。
 局長、副局長は、かねてから防災・減災を強く意識されており、住民の防災意識向上や報道機関と気象台との連携・協力の必要性について言及されました。
 特に、防災に関する広報については、住民に向けてさらにアピールする必要性とアイデアを提示され、例えば安全知識の普及啓発に関するイベント等の収録にあたっては、企画段階から局ぐるみで協力するご意向を示されるなど非常に積極的でした。