土砂災害警戒情報について

土砂災害警戒情報とは

土砂災害警戒情報は、大雨警報(土砂災害)の発表後、命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況となったときに、 市町村長の避難指示の発令判断や住民の自主避難の判断を支援するよう、対象となる市町村を特定して警戒を呼びかける情報で、長野県では、長野地方気象台と 長野県(建設部砂防課)が「長野県土砂災害警戒情報」として共同発表します。

この情報は危険な場所からの避難が必要な警戒レベル4に相当します。土砂災害警戒情報が発表された市町村内で危険度が高まっている詳細な領域は 土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)で確認できます。

発表区域について

土砂災害警戒情報は原則として、市町村単位で発表しますが、長野県内では、長野市、松本市、塩尻市、伊那市、飯田市について下図・表のとおり分割して発表します。

土砂災害警戒情報が発表されたら

土砂災害警戒情報は、過去に発生した土砂災害をくまなく調査した上で「この基準を超えると、過去の重大な土砂災害の発生時に匹敵する極めて危険な状況となり、この段階では命に危険が及ぶような土砂災害がすでに発生していてもおかしくない」という基準を設定し、避難にかかる時間を考慮して2時間先までに基準に到達すると予測されたとき(土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)で「危険」(紫)が出現したとき)に速やかに発表しています。

土砂災害によって命が脅かされる危険性が認められる土砂災害警戒区域等にお住まいの方は、警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報が発表されたときには、土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)を確認し、遅くとも該当領域に「危険」(紫)が出現した時点で速やかに避難を開始することが大変重要です。周囲の状況や雨の降り方にも留意し、危険を感じたら躊躇することなく自主避難をお願いします。 長野県土砂災害警戒情報は、テレビ・ラジオや自治体から防災無線やメール等で伝達されるほか、気象庁ホームページ、長野県河川砂防情報ステーションなどのホームページなどでも確認できます。

土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)とは

土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)は、大雨による土砂災害発生の危険度の高まりを、地図上で1km四方の領域(メッシュ)ごとに5段階に色分けして示す情報です。

常時10分毎に更新しており、大雨警報(土砂災害)や土砂災害警戒情報等が発表されたときには、土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)により、どこで危険度が高まっているかを把握することができます。

「災害切迫」(黒)が出現した場合、土砂災害警戒区域等では、命に危険が及ぶような土砂災害が切迫しているか、すでに発生している可能性が高い状況となります。 このため、避難にかかる時間を考慮して、土壌雨量指数等の2時間先までの予測値を用いて「危険」(紫)、「警戒」(赤)、「注意」(黄)、「今後の情報等に留意」(無色)の危険度を表示しています。

土砂災害警戒区域等にお住まいの方々は、可能な限り早めの避難を心がけていただき、高齢者等の方は遅くとも「警戒」(赤:警報基準に達すると予想)が出現した時点で、 一般の方は遅くとも「危険」(紫:土砂災害警戒情報基準に達すると予想)が出現した時点で、速やかに危険な場所からの避難を開始することが重要です。

避難をしようとしたときに、道路冠水や暴風等のために、指定緊急避難場所への移動はかえって命に危険を及ぼす状況となっていると判断した場合には、 そのときに、その場所よりは相対的に安全な場所へ直ちに移動する等、次善の行動をとってください。例えば、自宅・施設等の崖から少しでも離れた部屋で待避したり、近隣の堅牢な建物に緊急的に移動することが考えられます。

また、周囲の状況や雨の降り方にも注意し、自治体から避難情報が発令されていなくても、危険を感じたら躊躇することなく自主避難をお願いします。


※1 土砂キキクルに関わらず、自治体から避難情報が発令された場合には速やかに避難行動をとること。

※2 災害が発生・切迫している状況を市町村が必ず把握することができるとは限らないこと等から、緊急安全確保は必ず発令される情報ではない。また、警戒レベル5相当情報が出たからといって、必ず緊急安全確保が発令されるわけではない。