活火山と噴火警報・予報、噴火警戒レベル等について

長野県の活火山

気象庁では、概ね過去1万年以内に噴火した火山、および現在活発な噴気活動のある火山を活火山としており、国内には111の活火山があります(2024年1月現在)。長野県内には、浅間山焼岳乗鞍岳御嶽山横岳アカンダナ山の6つの活火山があります。周囲にも新潟焼山(新潟県)妙高山(新潟県)草津白根山(群馬県)弥陀ヶ原(富山県)などの活火山が位置しており、長野県は国内でも屈指の火山県となっています。

長野県内の活火山のうち、浅間山焼岳乗鞍岳御嶽山の4火山は、火山噴火予知連絡会により「火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山」として選定されており、気象庁では地震計・傾斜計・空振計・GNSS・監視カメラ等の観測機器を設置し、関係機関の協力も得て、24時間体制で火山活動を常時監測・監視しています(常時観測火山)。また、気象庁浅間山火山防災連絡事務所では、浅間山の火山活動の監視や現地観測等も実施しています。

長野県の活火山

噴火警報と噴火警戒レベル

気象庁では全国の活火山を対象として、観測・監視の成果を用いて火山活動の評価を行い、噴火警報・予報を発表しています。また、噴火警戒レベルを運用している火山では、噴火警戒レベルを付して噴火警報・予報を発表しています。

浅間山では平成19年(2007年)12月1日より、御嶽山では平成20年(2008年)3月31日より、焼岳では平成23年(2011年)3月31日より、乗鞍岳では平成31年(2019年)3月18日より噴火警戒レベルの運用が始まっています。

火山の状況に関する解説情報・火山活動解説資料

火山の活動状況に変化が認められた場合や活動状況を伝える必要がある場合、気象庁は「火山の状況に関する解説情報」を発表します。今後の活動の推移によっては噴火警戒レベルの引き上げなどの可能性がある(または判断に迷う)場合には「臨時」の言葉を付し、「火山の状況に関する解説情報(臨時)」として発表します。

また、火山の活動状況や警戒事項について写真や図表等を用いて解説するため、毎月上旬に「火山活動解説資料」を発表しています。必要に応じて臨時にも発表します。

長野県内の各火山の活動状況

浅間山
焼岳
乗鞍岳
御嶽山

長野県内および周辺火山の「噴火警戒レベル」リーフレット

火山への登山のしおり(長野県版)

火山は温泉や景観など、私たちに多くの恵みを与えてくれていますが、ひとたび噴火すると大きな災害をもたらします。火山に登る場合は火山に対する正しい知識を持ち、必要な情報を事前に収集しておくことが重要です。

長野地方気象台では、県内の火山へ登山される方向けに、火山の情報や気象情報の入手方法等をまとめた「火山への登山のしおり(長野県版)」を作成しています。 両面印刷して折りたたむことでポケットサイズのしおりになりますので、登山される方はぜひご活用ください。

火山への登山のしおり