台長メッセージ

長崎地方気象台長 白石 昇司しらいし しょうじ
2022年4月1日~

2022年4月

 日ごろより長崎地方気象台ホームページをご利用いただきありがとうございます。4月1日付で長崎地方気象台長に就任しました白石と申します。
九州の北西端に位置する長崎県は、日本一の数を誇る島々も含めると、県域は広範囲にわたります。全国第2位の長さに及ぶ海岸線が造る複雑な地形は豊かな自然景観をもたらしてくれる一方で、平坦地の少ない地形のため、河川は急勾配で短く、急傾斜地も多く存在します。
 このような地勢の長崎県では、気象はもとより地震、火山、海洋の災害が多く発生しています。今から65年前の昭和32年(1957年)に発生した「諫早豪雨」、40年前の昭和57年(1982年)に発生した「7.23長崎大水害」など、過去には多くの人命が失われた気象災害が発生しました。 最近でも、平成30年以降は毎年特別警報が発表されるような大雨が降り、各地で被害が発生しています。また、地震・火山の分野では、平成2年(1990年)に雲仙普賢岳が198年ぶりに噴火し、溶岩ドームの崩落による火砕流や土石流によって大きな被害が発生しました。 溶岩ドームは現在も約半分が残っており、引き続き、崩落による災害に対する警戒が必要となっています。さらに、海に囲まれた長崎県では海洋による災害もたびたび発生します。 主に長崎湾で発生するあびき(潮位の副振動)は、係留された小型船舶の転覆、道路の冠水や住宅の浸水などの被害をもたらします。
 このような災害から住民のみなさんを守るため、長崎地方気象台では次のような取り組みを推進していきます。
〇平時は防災情報だけでなく、気象、地震、火山、海洋、地球温暖化に関する情報が効果的に活かされるよう、関係機関および県や市町との連携をさらに強化します。
〇災害発生のおそれがある場合には、早い段階から関係機関と連携して県や市町に直接、気象などの状況について解説・助言を行うとともに、被害の防止・軽減につながる防災情報の発表を行います。
〇災害が発生した場合には被災した自治体に「気象庁防災対応支援チーム(JETT)」を派遣し、二次災害の防止や復興を支援します。
〇災害後には、県や被災した市町と防災対応について意見交換をする「振り返り」を行い、防災情報をより効果的に発表できるように改善を進めます。
長崎地方気象台は、住民のみなさんの安全・安心に貢献するため、これらの取り組みを職員が一丸となって進めてまいります。これからもよろしくお願いいたします。

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