1959年(昭和34) 7月 県北部の大雨

概況

黄海南部の低気圧からのびる梅雨前線が北上し、長崎県北部から雨が降り始め雨域は次第に南部に広がった。
13日21時から22時ごろにかけ前線は長崎県内を北上し、県内全域で南よりの風が強まった。 13日夜遅くから、低気圧が上五島の西海上に達した頃には15m/s前後の南よりの突風を伴った、にわか雨があった。
しかし県北部沿岸では、前線の北側にあったため風は弱かったが、平戸では1時間に50mmを越える非常に激しい雨が2時間続いた。 その後14日08時30分のレーダー観測によれば富江、平戸から福岡の北方海上に強い雨域が停滞し、 平戸で09時までの1時間に86.7mmの豪雨となり、20.8m/sの南南西の突風を観測した。

昭和34年7月14日09時,21時の天気図

被害

死者 12人
重軽傷 5人
全壊家屋 75棟
床上浸水 659棟
道路・橋の決壊 495件
河川の決壊 223件

各地の日雨量(mm)

13日 14日 15日
佐世保 76 100 59
世知原 135 188 64
御厨 228 62 108
大島 408 15 166
福島 182 92 120
松浦 210 110 101
平戸測候所の毎時雨量(mm)
  時\日 13日 14日
1 35.3
2 64.1
3 59.9
4 13.3
5 19.2
6 24.2
7 15.9
8 37.1
9 86.7
10 15.7
11 10.6
12 5.9
13 1.2
14 2.3
15 0.7
16 2.5 0.1
17 1.1 0.4
18 0.7 0.2
19 2.9
20 4.5
21 4.9
22 11.3
23 7.5
24 8.2
日計 43.6 392.8
総計 436.4
1時間最大 86.7
同上起日時 14日11:00~12:00