名古屋地方気象台長からのメッセージ

ごあいさつ

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 みなさま、名古屋地方気象台ホームページをご利用いただきありがとうございます。
 名古屋地方気象台長 中三川です。
 当台は、1890年7月1日に「名古屋一等測候所」として、南武平町(現在の中区栄)で業務を開始しました。その後、1923年1月1日に現在地(名古屋市千種区日和町)に移転して業務を行っています。現在も移転した当時の庁舎を使用しており、100年近くの歴史を持つ風情のある建物となっています。
 当台の属する愛知県は、製造業が盛んでもの作り王国としてのイメージが強いですが、比較的温暖な気候で濃尾平野・岡崎平野・豊橋平野といった平地が多いこともあり、農業生産額は全国で8位(2018年)と有数の農業県ともいえます。こうした豊かな産業を育む自然環境も、ときに大きな牙をむくことがあり、幾多の気象災害や地震、津波による災害に見舞われてきました。
 近年では、2000年の東海豪雨、2008年の8月末豪雨、そして昨年(2020年)の7月豪雨(隣の岐阜県で大雨特別警報)など、幾度となく大雨による被害が発生しています。全国的にここ数十年間で短時間強雨(1時間50ミリ以上)の回数は増えてきており、愛知県も例外ではありません。地球温暖化の進展により、将来にわたっても大雨は増えると予測されており、気象災害に対する備えをより強化していく必要があります。
 また、愛知県では、内陸地殻内地震である濃尾地震(1891年)や三河地震(1945年)、海溝型地震である1944年の東南海地震、1946年南海地震が発生し、地震動や津波により甚大な被害が出ています。今後、このような南海トラフによる海溝型のマグニチュード8~9クラスの巨大地震が30年以内に発生する確率は、政府の地震調査研究推進本部によれば、70~80%と言われています。
 このような状況のもと、当台では県や市町村等地方公共団体と連携・協力して、平時における防災に関する意識や知識の向上等の取り組みを強化するとともに、顕著な自然災害が発生または発生が懸念されるときには、地方公共団体等関係機関に職員を派遣して、気象情報の提供や解説を行うことにより、関係機関の防災対応を支援しています。
 今後とも頼りにされる気象台であるよう、職員一丸となって、関係機関と連携しつつ取り組んでまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。  

令和3年4月 名古屋地方気象台長

中三川 浩