新潟県の活火山

活火山について

「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」を活火山といい、我が国には現在111の活火山があります。 新潟県内には、新潟焼山(標高2,400m)と妙高山(標高2,454m)の2つの活火山があります。

平成21年(2009年)には、今後100年程度の中長期的な噴火の可能性及び社会的影響を踏まえ、「火山防災のために監視・観測体制の充実等の必要がある火山」として、47の火山が 火山噴火予知連絡会によって選定されました。 新潟県内では新潟焼山が選定されています。

さらに、2014(平成26)年11月、火山噴火予知連絡会のもとに設置された「火山観測体制等に関する検討会」においてとりまとめられた「御嶽山の噴火災害を踏まえた活火山の観測体制の強化に関する緊急提言」により、 3火山が追加されました。

これら50の火山の選定を受けて、気象庁では、噴火の前兆を捉えて噴火警報等を適確に発表するために、地震計、傾斜計、空振計、GPS観測装置、遠望カメラ等の観測施設を整備し、関係機関(大学等研究機関や自治体・防災機関)からのデータ提供も受け、 火山活動を24時間体制で常時観測・監視しています。

噴火警報と噴火警戒レベル

気象庁では、全国111の活火山について、これらの観測・監視の成果を用いて火山活動の評価を行い、居住地域や火口周辺に危険を及ぼすような噴火の発生や拡大が予想された場合には、「警戒が必要な範囲」(この範囲に入った場合には生命に危険が及ぶ)を明示して噴火警報を発表します。

また、噴火警戒レベルを運用している火山では、噴火警戒レベルを噴火警報及び噴火予報の中で発表します。 新潟焼山では、平成23年(2011年)3月31日から噴火警戒レベルの運用を開始しました。

新潟県の活火山

新潟焼山 Niigata-Yakeyama(新潟県・長野県)【常時観測火山】

新潟焼山は新潟県西部に位置し、標高2000m 前後の山地を基盤とする比高約400mのドーム状の小型成層火山です。山体の形成は新しく、過去の噴火では大規模な火砕流が発生したと考えられています。19世紀以降は水蒸気噴火を繰り返しており、1974年(昭和59年)の噴火では飛散した噴石により登山者3名が亡くなるなどの被害が生じました。(有史以降の火山活動(気象庁)参照

新潟焼山の火山活動・火山防災に関するリンク

新潟焼山の監視カメラ画像など

妙高山 Myokosan(新潟県・長野県)

妙高山は安山岩の成層火山で、約30万年前から活動を開始し、長い休止期をはさむ4回の活動期により形成されました。堆積物が確認できる最新の噴火は約1500年前(水蒸気噴火)と考えられています。記録に残されている火山活動はありません。

新潟県の活火山に登る皆さまへ

「火山に登るその前に ~焼山とその周辺の山に登る皆さまへ~」(PDF:1.7MB)

火山は、温泉や景観など、私たちに多くの恵みを与えてくれています。しかし、ひとたび噴火すると、大きな災害をもたらします。火山に登る場合は、火山に対する正しい知識を持ち、必要な情報を事前に収集しておくことが重要です(火山への登山のそなえ(内閣府HP)より)。 そこで、新潟焼山やその周辺の山に登る方向けに携帯可能なサイズのパンフレットを作成しましたので、登山される方はぜひご活用ください

また、活火山に登るにあたっては、事前の情報収集、登山届の提出、十分な装備が必要です。しっかりと準備を整え、登山中も山の状況に常に注意をはらうように心がけましょう。

登ろうとする山の情報を集める

登山届の提出は忘れずに

新潟焼山へ登山する際は登山届の提出が義務づけられています(新潟県ホームページ参照

参考資料