測候所の紹介

帯広測候所長よりメッセージ

地域のみなさまへ


 帯広測候所のホームページをご利用いただきありがとうございます。所長の山田です。


 帯広測候所は1892年(明治25年)からこれまで130年余り気象観測を続けることで、十勝平野の広大な土地の開拓や農業王国への発展を下支えし、天気予報や警報を発表することで防災の面でも大きな役割を担わせていただいています。
 十勝地方は「十勝晴れ」という言葉に象徴されるように、天候に恵まれて過ごしやすい地域であり、悪天候から日高山脈や石狩山地が守ってくれていると感じることもあります。しかし、時代を溯れば十勝川を中心とした河川が氾濫を繰り返すことで形成された土地になります。


 近年は全国的に見ても、これまでに経験のないような自然災害の発生する頻度が高まっています。十勝地方でも平成28(2016)年、北海道に台風が連続して接近または上陸し、甚大な災害が発生しました。
 その当時にはなかったキキクル(危険度分布)など、提供する情報の充実も進んでいます。いつかは、7年前の大雨災害以上の現象が起きることを前提に、地域の皆さまが防災気象情報をうまく利用して、いざという時のために備えていただく準備などのお手伝いさせていただきたい。また、地震や津波に対する被害軽減のための準備も必須です。


 これまでどおり地域の皆さまに信頼いただけるよう、職員一丸となって、正確な観測データの提供と的確な防災情報の発信に努めるとともに、関係機関と一層連携・協力し「地域の防災力向上」の推進に取り組んでまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

現在の庁舎

令和5年4月
  帯広測候所長 山田 修(やまだ おさむ)