佐賀地方気象台のホームページをご利用いただき、ありがとうございます。
佐賀県では最近急激に冷える日もあり、体調管理にご苦労されていることと思います。
先のメッセージでは、今年の夏が記録的な暑さであったことをデータでお示ししましたが、
先日公表した九州北部地方の秋(9月~11月)の気象状況においても平均気温がかなりの高温となりました。
この秋の特徴は、
① 九州北部地方の11月の月降水量が平年比271%(かなり多い)でこれまでの1位を更新
(これまでの1位は、1997年の平年比206%)
② 九州北部地方の3か月の平均気温が平年差+2.7℃(かなりの高温)でこれまでの1位を更新
(これまでの1位は、2007年の平年差+1.1℃)
11月の月降水量が多かったのは、11月1日~2日の台風第21号から変わった低気圧の影響によるものですが、 佐賀県において土砂災害警戒情報を11月に初めて発表するなど北部を中心に大雨となりました。 3か月の平均気温については、下図からわかるとおり、秋としてこれまで経験したことのない高温を記録しました。 参考までに佐賀市は、平年差+3.2℃でこちらもこれまでの1位を更新(これまでの1位は、2022年の平年差+1.4℃)しています。
今年は、あまり秋を感じることもなく、いきなり冬に突入した感があります。 直近の3か月予報(12月~2月)では、気温はほぼ平年並みで平年と同様に曇りや雨または雪の日が多いと予想しています。 佐賀県は脊振山系、天山山系、多良山系など標高の高い地域を抱え、鳥栖ジャンクションなど交通の要所も存在するなど、大雪になると社会に対する影響が大きくなります。 まずはご自身の寒さ対策、体調管理に留意いただき、大雪への備えもしっかりお願いします。