空知地方の最深積雪の将来予測

概要

  • 空知地方では、4℃上昇シナリオの場合、年最深積雪が有意に減少し、20世紀末と比較して約30%の減少が予測されている。

空知地方の最深積雪の変化

空知地方の最深積雪の変化 空知地方の年最深積雪の将来変化(%)
20世紀末(1980~1999年平均)に対する21世紀末(2076~2095年平均)における年最深積雪の比率を棒グラフ、年々変動の幅を細い縦線で示す。棒グラフの色は灰が20世紀末、赤が4℃上昇シナリオで予測される将来変化率に対応する。地点毎にバイアス補正をした予測データを用いている。2℃上昇シナリオの予測値は信頼性が低いため記載していない。
20世紀末 2℃上昇シナリオ 4℃上昇シナリオ
年最深積雪 (86 - 118) - 70 (40 - 93)
空知地方の年最深積雪の将来変化(平均値及び年々変動の幅)(%)
4℃上昇シナリオについて20世紀末(1980~1999年平均)に対する21世紀末(2076~2095年平均)における年最深積雪の比率(%)を「将来変化率(年々変動の下限~上限)」で示し、信頼水準90%で有意に減少する場合は赤字としている。20世紀末については年々変動の幅のみ示している。地点毎にバイアス補正をした予測データを用いている。2℃上昇シナリオの予測値は信頼性が低いため記載していない。

解説

2℃上昇シナリオの場合、最深積雪の増減について4メンバーで一致せず、予測の不確実性が高い。一部のメンバーでは積雪の増加が予測されており、その背景としては、温暖化に伴い水蒸気が増加すること、空知地方では温暖化しても比較的寒冷なことが考えられるが、地域レベルでの予測は不確実性が高い。「日本の気候変動2020」(詳細版)第6章を参照。