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《コラム》 北海道太平洋側の霧

 
 北海道太平洋側の東部に位置する釧路市は、年間の霧日数が101.4日(図1)で、特に夏の6月、7月、8月は、霧日数の月平年値が16日以上となっています。 これは有人の気象観測所としては日本で最も多く、夏の間は、およそ2日に1度は霧が観測される計算になります。
 釧路の霧は、海上で発生した「海霧」が陸上へと流入したもので、その多くは夏に観測されます。
 図2は、2010年6月5日の夕方の衛星可視画像です。北海道太平洋側沿岸から、釧路湿原や帯広など内陸に向かって、白くベール状に写っているのが霧です。 一方、同じ時刻の衛星赤外画像(図3)では、同じ場所にほとんど写っていません。赤外画像には背の低い雲は写りにくいので、2種類の衛星画像を見比べることで、霧の分布を把握することが出来ます。





 図1 主な地点の平年の年間霧日数
 (1981~2010年の平年値から作成)

図2 2010(平成22)年6月5日18時の衛星可視画像

図3 2010(平成22)年6月5日18時の衛星赤外画像


 この日の天気図(図4)では日本の東海上に高気圧があります。北海道の太平洋沿岸には、この高気圧の縁に沿うように、南寄りの風(天気図中の緑の矢印)が吹いていました。
 図5は同じ日の海面水温の分布です。北海道の釧路沖には、千島列島沿いからの冷たい海水(親潮)が広がっています。 南からの暖かく湿った空気が、親潮に冷やされることによって海霧が発生し、更に南風に流されて北海道太平洋側の陸上へと流れ込むのです。

図4 2010(平成22)年6月5日18時の地上天気図

図5 2010(平成22)年6月5日の海面水温
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