ロシア・カムチャツカのシベルチ火山噴火(令和5年4月10日~14日)

4月10日夜にロシアのカムチャツカ半島にあるシベルチ火山で大規模な噴火が発生しました。気象庁が運用を担っている東京航空路火山灰情報センター(東京VAAC)の解析では、噴煙の高さは約16㎞まで達したと推定しています。

噴火直後のひまわり9号の赤外画像では火山の西側に扇状に噴煙が広がっていく様子が白く見えています。その後、火山灰は西から反時計回りに火山の南東方向に流れていきます。また、トゥルーカラー再現画像では灰色に、Ash RGB合成画像では赤~黄色に、その様子が見えています。

東京VAACでは、これらの衛星観測画像も活用して、火山灰雲の実況と予測を示した航空路火山灰情報を発表しました。

カムチャツカ半島南東部からアリューシャン列島にかけては日本と北米及び欧州を結ぶ主要航空路となっており、航空機の安全運航のためには同領域内で大気中に浮遊する火山灰の予測が重要となります。

引き続き気象庁では、火山灰が航空機の運航に影響を及ぼすおそれのある場合、航空路上の火山灰情報を適時的確に発表します。

参考:東京航空路火山灰情報センター

2023年4月10日21時~4月14日9時(JST)
トゥルーカラー再現画像(日中)、赤外画像・Ash RGB合成画像(夜間)
[mp4 形式 : 6.76MB]