気象台の仕事

気象観測業務

(1)地上気象観測

下関地方気象台、山口特別地域気象観測所、萩特別地域気象観測所では、気圧、気温、湿度、風、降水、積雪(萩特別地域気象観測所を除く)、雲(山口、萩特別地域気象観測所を除く)、 視程、天気、日照、日射(山口、萩特別地域気象観測所を除く)、その他の気象現象(山口、萩特別地域気象観測所を除く)の観測を実施しています。

(2)地域気象観測

山口県内に13か所の地域気象観測所を設置し、気温、降水量、風向・風速、日照時間(宇部を除く)を観測しています。また、5か所の地域雨量観測所を設置し、降水量を観測しています。

(3)生物季節観測

植物の状態が季節によって変化する現象を観測し、その観測結果から季節の遅れ進み、気候の違いなど総合的な気象状況の把握に努めています。

予報業務

(1)予報及び警報等

山口県を対象に天気予報及び沿岸海域の波浪予報を発表しているほか、気象の変化に応じて各種の警報や注意報などの防災気象情報を発表しています。

(2)指定河川洪水予報

平成8年3月から中国地方整備局山口河川国道事務所と共同して佐波川を、平成12年5月から太田川河川事務所と共同して小瀬川を対象に洪水警報や注意報を発表しています。

平成15年6月から山口県河川課と共同して錦川を、平成16年6月から椹野川・仁保川を、平成17年6月から厚東川を、平成18年6月から島田川を対象に洪水警報や注意報を発表しています。

(3)土砂災害警戒情報

平成19年6月1日から市町を対象に山口県砂防課と共同で土砂災害警戒情報を発表しています。

(4)大気汚染気象予報業務

山口県の光化学スモッグ注意報・警報の対象としている区域におけるオキシダント濃度及び硫黄酸化物濃度を予想し、1日2回山口県環境保健センターへ通報(大気汚染気象通報)しています。また、大気汚染の状況が基準を上回るときはスモッグ気象情報を発表しています。

(5)農業気象業務

山口県農業気象協議会の要請に基づき、農業気象情報として、旬ごとの農業気象速報の作成・提供に加えて、農業に関連のある気象情報(農業気象通報)を通報しています。

(6)季節予報

福岡管区気象台が発表する1か月予報、3か月予報、暖候期及び寒候期予報などの季節予報についての解説業務を行っています。

(7)火災気象通報

消防法第22条の規定に基づき気象状況が火災の予防上危険であると判断したとき、その状況を山口県知事に通報しています。

(8)漁業無線気象通報

仙崎漁業用海岸局との協定に基づき、当該局に気象実況、天気予報、注意報・警報等を通報しています。

地震・津波・火山業務

下関地方気象台、山口特別地域気象観測所、萩特別地域気象観測所のほか5地点に設置した計測震度計のデータ並びに山口県から入手した県設置の計測震度計のデータ(54地点)及び県内に設置した津波地震早期検知網観測局(3地点)、 巨大津波観測局(1地点)のデータを国内基盤通信網や公衆回線などで気象庁及び大阪管区気象台に送信しています。 これらのデータは気象庁本庁及び大阪管区気象台が発表する津波警報・注意報、緊急地震速報、地震・津波情報などの基礎データとして利用されます。

気象庁本庁及び大阪管区気象台が発表する津波警報・注意報、地震・津波情報等を関係防災機関等に伝達しています。

なお、地震情報で発表される県内の震度観測点は、気象庁10地点、自治体54地点、防災科学技術研究所12地点の76地点です。 また、津波情報で発表される県内の津波観測点は、港湾局5地点(下関市彦島弟子待には気象庁の巨大津波観測計も設置)、海上保安庁1地点です。

阿武火山群が平成15年4月1日に活火山に指定され、平成19年12月1日より福岡管区気象台で噴火警報及び噴火予報の発表を開始しています。

防災・広報業務

山口県や市町が開催する防災会議、防災訓練等に参画し、気象災害の防止・軽減について提言を行っています。

また、各種気象資料の閲覧や気象証明及び照会に対応するほか、気象業務についての解説や講演等を実施し気象知識や防災情報の普及・啓発を図っています。