これまでの変化のグラフについての説明

これまでに観測された気象要素の長期変化は、統計開始又は観測値のデジタル化が完了している年から2021年までのデータで求めた。

線形回帰で求めた長期変化傾向(トレンド)は、信頼度水準90%で統計的に有意な場合はグラフ内に赤色直線で描画し、統計的に有意でない場合は描画しない。

なお、気象要素の長期変化傾向が有意とは、「長期的な増加・減少(上昇・下降)が、偶然的要因だけでは説明できないと判断することが妥当」、又は「気象要素の長期的な増加・減少(上昇・下降)が、短い周期の自然変動に対して十分に大きい」という事を意味する。

気象要素のこれまでの変化について

経年変化のグラフには、年ごとの観測値を棒グラフ又は黒色折線グラフで示し、観測値に欠測などがあった場合にはグラフに記載しない。

5年移動平均は青色折線グラフで示すが、観測値に欠測などがあった場合や、下で述べるデータの不均質がある場合には、その前後の5年移動平均は描画しない。

統計期間中に観測地点の移転があると、その前後でデータの質が同等とならない可能性がある。そのような場合には、平均気温では移転の影響を取り除く補正を行った値でグラフを描画し、移転があった時期を赤三角の印で示した(移転の影響が小さくデータが均質とみなせる場合は、印をつけない)。

なお、補正された気温データは一般に公開されている観測値と異なるので留意されたい。

真夏日等のこれまでの変化について

各都県の気象官署の観測地点における真夏日等の経年変化を示す(都県全体のデータではないことに留意)。

年ごとの観測値を緑色棒グラフで示し、気象要素の長期変化同様、5年移動平均は青色折線グラフ、赤色直線は線形回帰で求めた長期変化傾向(トレンド)である。

観測場所の移転があった場合、長期変化傾向は算出しない。

各要素の説明は以下の通り。

・冬日:日最低気温が0℃未満の日。

・真夏日:日最高気温が30℃以上の日。

・猛暑日:日最高気温が35℃以上の日。

・熱帯夜:夜間の最低気温が25℃以上のこと。ここでは日最低気温(00時から24時の間の最低気温)が25℃以上の日を指す。

さくら・かえでのこれまでの変化について

年ごとの観測値は黒色折線グラフ、5年移動平均は青色折線グラフ、赤色直線は線形回帰で求めた長期変化傾向(トレンド)を示す。

平年差を算出する際の基準値は、1991年から2020年の30年平均値である。