台長の部屋

台長メッセージ

台長

 鳥取地方気象台長の櫻井敬三(さくらいけいぞう)です。4月3日に着任いたしました。


 今年はさくらの開花(3月19日)、満開(3月24日)ともに歴代1位の早さで、鳥取の地に着いたときには半分散ってしまっていたのが残念でしたが、まだ雪の残る昔登った扇ノ山を見上げながら、これからこの地に足をつけて気象や気候を監視し、県民の生命・財産を守るために適時・適切な防災気象情報を発信していかなければならないと心に誓いました。


 幸いなことに鳥取県内では人命が失われるような重大な気象災害はここ数年発生していません。今年度も穏やかな1年であることを願ってやみませんが、地球温暖化が進行し、雨の降り方が激しさを増す今日、鳥取県でもいつ大きな災害が発生してもおかしくありません。そのような時に命を守る最も確実な方法は安全な場所に避難することですが、人はどうしても自分だけは大丈夫と考えて、避難をためらったり、遅れたりしがちです。気象台では日々雨の降り方などの実況を監視し、正確に予測することによってこの先いつどこが危険な場所になるのか一目でわかる情報(愛称:キキクル)をホームページで提供しています。またマスコミを通じて広く防災気象情報をお知らせするとともに、住民に対して避難指示を発令する市町村の防災行動を強力に支援してまいります。自らの命、家族や大切な人の命を守るため、気象台が発表する防災気象情報に耳を傾け、市町村が発令する避難指示に従って早めに避難するようお願いします。みなさまからの信頼・信用を得られるよう我々気象台職員は日々研鑽に努め、予測情報の精度向上を図ってまいります。


令和5年4月3日

鳥取地方気象台長

櫻井 敬三 



※:鳥取地方気象台HP
気候変動に関する情報
   https://www.data.jma.go.jp/tottori/bosai/kikou/kikou.html


※:地方公共団体防災担当者向け気象防災ワークショップ
防災気象情報を用いたグループワークを通じて、防災担当の方々に、地元気象台から発表される各種防災気象情報の種類や意味に対する理解を深めていただき、適切なタイミングでの防災体制の強化や避難に関する判断のポイントを学んでいただくことを目指したものです。その結果、避難すべき居住者等に適切かつ確実な避難行動を促すための情報伝達等に役立てていただくことを期しています。
詳細については、以下のURLの資料をご覧下さい。
   https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jma-ws2/index.html




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