鳥取の季節現象

 気象台では、その季節を特徴づける大気・地面などの現象を観測しています。

春一番

 冬から春へ季節が移り変わる時期に初めて吹く南寄りの強い風のことをいいます。

中国地方では、立春ごろから春分ごろまでの間に広い範囲で初めて吹く南よりの暖かく強い風(やや強い風)を春一番として、広島地方気象台が発表しています。

期間が限られていますので、年によっては春一番のない年もあります。平年日もありません。

中国地方で春一番が吹いた日
2024年 2023年 2022年 2021年 2020年 2019年
2月20日 3月19日 3月21日

 「春一番」という言葉からは、うららかな春の訪れを想像しがちですが、春一番が吹いたあとは冬型の気圧配置となることが多く、荒れた天気となる場合もありますので注意が必要です。

梅雨

 梅雨とは、春から夏に移り変わる途中で、前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象です。

中国地方では、広島地方気象台が取りまとめ、「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。

よく「今年の梅雨入り(明け)はいつ頃になりそうですか?」とお問い合わせをいただきますが、「梅雨入り・明け」の予想は行っていません。


昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値)JMA

中国地方の梅雨入りの記録
平年 2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 最早 最晩
6月6日
ごろ
5月29日
ごろ
6月11日
ごろ
5月12日
ごろ
6月10日
ごろ
6月26日
ごろ
6月5日
ごろ
5月8日
ごろ
(1963年)
6月26日
ごろ
(2019年)
中国地方の梅雨明けの記録
平年 2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 最早 最晩
7月19日
ごろ
7月16日
ごろ
7月26月
ごろ
7月13日
ごろ
7月31日
ごろ
7月25日
ごろ
7月9日
ごろ
7月3日
ごろ
(1978年)
8月3日
ごろ
(1998年)

※ 平年値の統計期間は 1991~2020年です。

※ 1993年と2009年は梅雨明けを特定していませんので、これを除いた記録です。

 梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。ここに掲載した日にちは、移り変わりの期間の概ね中日を示しています。

 気象庁では、気象予測をもとに行う梅雨の入り明けの速報とは別に、梅雨の季節が過ぎてから、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を行っています。ここに掲載した日にちは、検討の結果、統計値として確定したものです。

冬の季節現象

 鳥取地方気象台では、冬の季節現象として「初雪」「初霜」「初氷」「初冠雪」を観測しています。

【初雪】
 秋から冬にかけて、最初に降る雪のことをいいます。
【初霜】
 秋から冬にかけて、初めておりる霜のことをいいます。
【初氷】
 秋から冬にかけて、初めて張る氷のことをいいます。
【初冠雪】
 夏が過ぎて、気象台から見て、山頂付近が初めて積雪などで白く見えることをいいます。
 気象台の場所から確認ができなければ「初冠雪」とはしません。
 鳥取地方気象台では、「扇ノ山(おうぎのせん)」と「鷲峰山(じゅうぼうざん)」について観測しています。
鳥取地方気象台で観測した冬の季節現象
平年 2023-
2024年
2022-
2023年
2021-
2022年
2020-
2021年
2019-
2020年
2018-
2019年
最早 最晩
初雪 12月5日* 12月17日* 12月14日* 12月1日* 12月14日* 12月6日 12月7日 11月8日
(1981年)
1月4日
(1959年)
初霜 12月9日 12月25日 12月3日 12月14日 12月22日 12月16日 12月11日 10月31日
(1986年)
1月20日
(1991年)
初氷 12月13日 12月21日 12月3日 12月14日 12月22日 12月16日 12月9日 11月15日
(1979年)
1月7日
(2004年)
初冠雪 扇ノ山 11月18日 11月13日 12月1日 11月23日 11月29日 11月15日 11月24日 10月25日
(1982年)
12月23日
(2004年)
鷲峰山 11月30日 11月13日 12月1日 11月27日 12月16日 12月7日 12月9日 10月25日
(1982年)
12月23日
(2004年)

※ 平年値の統計期間は 1991~2020年です。

※ *印は、自動観測による初雪の日または初雪の平年値を示します。初雪の観測は2020年2月3日から自動化しました。