富山県内に影響を及ぼした過去の地震・津波(令和6年7月更新)

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「発生年月日」をクリックすると、表中の地震の震度分布図が表示されます。

 また、表中の(地震名)をクリックすると、関連情報のページが別のタブで開きます。

・表中のMは"Mj"(気象庁マグニチュード)の値を掲載しています。また、Mwはモーメントマグニチュードの値です。

 ※表中に特に記載のない場合は、気象庁マグニチュードの値です。

・震度階級については、平成8年10月1日以降の地震は震度6強,6弱,5強,5弱の区分を、それより前の地震では震度6および5の区分を使用しています。

 

最新の地震津波情報については、あなたの街の防災情報(気象庁HP)をご確認ください。

過去の地震津波の観測データ・解析結果、発表した警報の検証結果などのコンテンツのリンク集(気象庁HP)もご利用いただけます。

1.富山県内で震度5弱以上を観測した地震(1919年1月1日以降)

 富山県内で震度5弱以上を観測した地震の一覧です。この表は震度データベース(気象庁HP)をもとに作成しています。

表1 富山県内で震度5弱以上を観測した地震(1919年1月1日以降)
No. 発生年月日
和暦
震央地名
( )内は気象庁が定めた地震名
震源の
深さ
M 富山県内
最大震度
富山県内
津波の記録(有/無/不明)
2024年1月1日
令和6年
石川県能登地方
令和6年能登半島地震
16 km 7.6 5強
2007年3月25日
平成19年
能登半島沖
平成19年(2007年)能登半島地震
11 km 6.9 5弱
1930年10月17日
昭和5年
石川県西方沖 10 km 6.3

2.富山県に津波警報・注意報等を発表した地震・津波

富山県や富山県を含む予報区に対して発表した、「予報の種類(津波警報・注意報等)」と地震・津波の観測値の一覧です。

表2-1 富山県に津波警報・注意報等を発表した地震・津波(1999年4月1日~現在)
津波予報区:富山県
No. 発生年月日
和暦
震央地名
( )内は気象庁が定めた地震名
震源の
深さ
M 富山県内
最大震度
予報の種類※1
(予報文)
観測値※2
※[ ]内は観測地点
2024年1月1日
令和6年
石川県能登地方
令和6年能登半島地震
16 km 7.6 5強 津波警報 79 cm
[富山]
2011年3月11日
平成23年
三陸沖
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震
24 km 9.0
(Mw)
津波注意報 9 cm
[伏木富山港新湊]
2010年2月27日
平成22年
チリ中部沿岸 23 km 8.8
(Mw)
なし 予報なし 8 cm
[富山]
2007年7月16日
平成19年
新潟県上中越沖
平成19年(2007年)新潟県中越沖地震
17 km 6.8 予報なし 5 cm
[富山]
2007年3月25日
平成19年
能登半島沖
平成19年(2007年)能登半島地震
11 km 6.9 5弱 予報なし 6 cm※3
[富山]
表2-2 富山県に津波警報・注意報等を発表した地震・津波(1958年4月1日~1999年3月31日)
津波予報区:6区(新潟県、富山県、石川県(輪島以東に限る))
No. 発生年月日
和暦
震央地名
( )内は気象庁が定めた地震名
震源の
深さ
M 富山県内
最大震度
予報の種類※1
(予報文)
観測値※2
※[ ]内は観測地点
1993年7月12日
平成5年
北海道南西沖
平成5年(1993年)北海道南西沖地震
35 km 7.8 なし 津波警報
(ツナミ)
[富山]:10 cm, [富山新港(伏木富山港、新湊)]:11 cm,
[伏木港]:11 cm, [萩浦橋]:13 cm(最大波高)
1993年2月7日
平成5年
能登半島沖 25 km 6.6 津波注意報
(ツナミチュウイ)
県内で観測なし
1987年3月24日
昭和62年
新潟県上中越沖 22 km 5.9 なし 津波注意報
(ツナミチュウイ)
県内で観測なし
1983年6月21日
昭和58年
青森県西方沖 6 km 7.1 なし 津波注意報
(ツナミチュウイ)
県内で観測なし
1983年5月26日
昭和58年
秋田県沖
昭和58年(1983年)日本海中部地震
14 km 7.7 なし 津波警報
(ツナミ)
[富山]:20 cm, [生地]:10 cm,
[富山新港(伏木富山港、新湊)]:17 cm, [伏木港]:19 cm
1964年6月16日
昭和39年
新潟下越沖
新潟地震
34 km 7.5
(ツナミオソレ)
[富山]:70 cm(最大波高), [魚津]:97 cm(最大波高),
[伏木港]:68 cm(最大波高)
1964年5月7日
昭和39年
秋田県沖 24 km 6.9 なし
(ヨワイツナミ)
[新川(河口)]:15 cm(最大波高)
1961年8月19日
昭和36年
石川県加賀地方
(北美濃地震)
10 km 7.0
(ヨワイツナミ)
県内で観測なし
1960年5月23日
昭和35年
チリ中部沿岸付近2
(チリ地震津波)
35 km 9.5
(Mw)
なし 予報なし [富山新港(伏木富山港、新湊)]:22 cm(最大波高),
[伏木港]:23 cm(最大波高)

波警報・注意報等が発表されていなくても、津波が観測された例(表2-1:No.3,4,5,表2-2:No.9)があります。詳しくは、地震や火山現象等に伴い発生する津波をご覧ください。

また、平成19年(2007年)能登半島地震で、地震発生直後に発現した第一波について、”地震による通常の津波発生とは異なるメカニズムにより富山湾内で発生したものである可能性"※3や令和6年能登半島地震について、 富山湾で生じた海底地すべりが"M7.6の地震発生の3分後に富山検潮所で観測された津波と関係した可能性"※4があります。

※1…「予報の種類」については、津波警報・注意報、津波情報、津波予報についてをご確認ください。

 また、1971年8月1日以降の津波警報を赤色、津波注意報を黄色で表しています。

(参考:験震時報第 7 4 巻(2011)35~91 頁,津波予報業務の変遷,草野 富二雄,横田 崇,pp.80~81

 

※2…1967年8月1日以前の津波の高さの記録は「最大波高」によるもの、以後を「最大の高さの波」として掲載しました。

(参考:験震時報第 7 4 巻(2011)35~91 頁,津波予報業務の変遷,草野 富二雄,横田 崇,p54

 

※3…出典:気象庁(災害時地震・津波速報,平成19年(2007年)能登半島地震,気象庁 災害時自然現象報告書 2007 年第 1 号 対象地域 石川県,p18下部)

 

※4…出典:地震調査研究推進本部 (令和6年能登半島地震について―地震調査委員会で地震活動の評価をまとめました―,(広報誌「地震本部ニュース」令和6年(2024年)春号))